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 「FULL HOUSE」     1970

 『ベーシストのデイヴ・ペグが加わった第五作は、フェアポート作品の中でも一、二を争う人気作品。しかし、本作をもってオリジナル・メンバーのギタリスト、リチャード・トンプソンが脱退。
アルバムはグループ第一期のエッセンスを詰め込んだ傑作となった。』

 サンディ・デニーが抜け、男所帯となってしまったフェアポート、
本作ではサンディが抜けた穴を、インスト・パートを充実させることで補ってます。
これはやはり前作より正式メンバーとなったデイヴ・スウォーブリックの功績が大、
とみるべきでしょう。

 目玉は「Sloth」で、スウォーブとトンプスンが唄い分け、
トンプスンの音数の少ない「弾かないギター」と、スウォーブのフィドルが織り成す「静かなバトル」が素晴らしい!です。
また、LP発売の際、トンプスンの意向ではずされた「Poor Will & The Jolly Hangman」が
CDリマスターに併せて収録されたのも◎です。
ここでのギターもハデさはないですがなかなか聴き応えのある音です。
そのトンプスンも本作を最後にフェアポートを去ることになるのです。
(実際には「HOUSE FULL」というライヴ・アルバムがもう一枚ある)