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 「BLUES FROM LAUREL CANYON」     1968

 前作「BARE WIRES」のメンバーのうち、ジョン・ハイズマン、ディック・ヘクストール・スミス、
トニー・リーヴスがコロシアム結成のため脱退、替わりにステファン・トンプスン、コリン・アレンが
加わりました。前作でブリティッシュ・ジャズとブルーズをミックスさせたメイオールですが、
本作ではブルーズ回帰となってます。

 前作ではジャジーなアルバム作りのため、ミック・テイラーはさほどフィーチャーされてませんでしたが、本作では露出度100%です。ローレル・キャニオンという山中で過ごした3週間の体験を
もとにして作られた作品で、見開きジャケの内側にはその原始的な生活の写真が載ってます。

 ギタリストのミック・テイラーは前作ではまだ粗削りな部分も見られましたが、
本作ではだいぶ腕をあげたようで、バリバリ、ソロをとらせてもらってます。
たしかにクラプトンの影響を大きく受けてますが、クラプトンほど流麗には弾けてないです。
B-1「The Bear」B-5「Fly Tomorrow」では軽快なブルーズ・ギターを見事こなしてます。
またB-3「First Time Alone」では、ピーター・グリーンがギターで参加、
フレーズを弾くでもなく、メイオールのヴォーカルやキーボードを聴きながら音を単発的に選んでいる、という感じで、ちょっと拍子抜け?

 大きく成長したミック・テイラーはメイオールの全幅の信頼を得たかに思われますが、
このあとストーンズへ去ってしまいます。ピンチだ、メイオール! つづく...。