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 「BLUE'S」     1988

 『音楽に与えられた数多い名前の中で、色の名前で呼ばれているのは、ブルースだけだ。』

 昔の憂歌団のステージは何度か観たことがありますが、
当時は「ちょっとコミカル、それでいてしっかりブルーズを表現するアコースティック・バンド」
という印象を持ってたのですが、本作が発表された時、懐かしさのあまりついつい買ってしまい、
聴くと昔の面影はなく、一曲目の「大阪ビッグ・リバー・ブルース」でノックアウトされてしまいました。

 米国の黒人が綿花を摘みながら唄った労働歌がブルーズの一つなら、
憂歌団の唄にも「働く男の唄」を感じます。
本作にはブルーズの形態ををとった曲はありませんが、康珍化さんが詞を担当したことにより、
より親しみやすい作品になったのは間違いないでしょう。

 「大阪ビッグ・リバー・ブルース」「数えきれない雨」
そして勘太郎さんのアコギとアコーディオンの伴奏の「二人でいようよ」が好きなトラックです。