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 「HEYDAY - THE BBC SESSIONS 1968-1969」

 サブ・タイトルにある通り、デヴュー後から「UNHALFBRICKING」発表前までの間の音源です。
(実際には「UNHALF」以降のD.スウォーブリックが参加した音源も2曲含まれています)
E.アンダーセン、J.ミッチェル、L.コーエン、J.キャッシュ、エヴァリー・BROS、G.クラーク、
B.ディランらのカヴァー曲も多数収録されています。

 基本的にはイアン・マシューズ在籍時の音源ですから、
サンディとのヴォーカル・デュオを前面に出したポップなアメリカン指向のサウンドです。
後のフェアポートと同列でみれるかみれないかは別として、非常に若々しく、
リチャード・トンプスンも初々しさの中に才能の片鱗を感じさせます。

 BBC向けということもあり、ポピュラーな選曲で、トラッドの香りはあまり感じません。
ただし69年の音源でイアンが参加していないのがいくつかありますが、
後のフェアポートを予感させるちょっとトラッドっぽい音や、東洋的な音が含まれています。
(リチャードが主導権をとったものでしょう)

 彼らの成長過程と音楽的変化が窺い知れる初期音源集でした。

 ブラインド・フェイス加入前のリック・グレッチもフィドルで2曲参加してます。