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 「SWEET BABY JAMES」     1969

 アップルを離れ、ピーター・アッシャーと共にLAに戻り、
ダニー・クーチ、キャロル・キングらの助けを得て録音されたアルバムで、
シンプルなスタイルの名盤です。

 大ヒットした「Fire And Rain」は、精神病院に入っていた頃の女友達の死を
唄ったもので、「彼女の死を知り、誰に聞かせるともなく今朝この詩を書き上げた」
と唄っており、ここまで私的なことを唄にしたのは後にも先にもこれだけでしょう。

 ジョン・デンヴァーの同名異曲もかなり有名ですが、JTの「Country Road」
は、故郷へ帰るジョンの唄に対し、故郷を離れる孤独感みたいなのが唄われて
いるのでしょう。この曲のラス・カンケルのドラムスが盛り上げてくれます。

 アップルでこけ、失意の中で創られた本作は、気負いみたいなのが無く、
ピーターとダニーによってサポートされた超名盤です。