イメージ 1

 「TRAMP / SOUL」     1965-1966

 ロゥエル・フルソンの名盤「TRAMP」と「SOUL」を2in1にしたもので、
CDでは「TRAMP」が先に収録されてますが、実際の録音は「SOUL」が先です。

 やっぱり名曲「Tramp」に尽きますね。
この曲は1966年にR&Bチャートの5位を記録したそうです。
(当時のブルーズ・ナンバーとしてはかなり大健闘だったそうです)
ギターのカッティングといい、ソロといい、かなりファンキーなノリです。
ヴォーカルも語り風で面白いです。

 アルバム「TRAMP」はタイトル曲以外では、「Black Nights」がファンキー色が薄く、
スタンダードと言ってもいいでしょう。(この曲も11位にランク・インしました)
また、「No Hard Feelings」も「Tramp」同様ファンキーで、
このR&B感覚がケント時代の特徴とも言えるでしょう。

 一方、「SOUL」のほうは、1965年と1966年のシングル曲を集めたもので、
バラード調の「Shattered Dreams」やバックの管のアレンジがかっこいい「Blues Around Midnight」、
同じく管のバッキングとブレイクが決まってる「Ask At Any Door In Town」での
「のらりくらり」風のギター・ソロなど、タイトル曲のみで名盤にのし上がったアルバム「TRAMP」よりも
ヴァラエティに富んだ内容の「SOUL」のほうが聴き応えがあるかも知れません。

 蛇足ながら、このKENT時代は「FULSON」ではなく「FULSOM」と表記されてます。