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 「PHOTOS OF GHOSTS (幻の映像)」     1973

 『イタリアから登場した驚異のグループ、PFM!
グレッグ・レイクに見出された彼らの、マンティコア・レーベルから発売された
世界デビュー・アルバム!』

 既に72年にイタリア語で「PER UN AMICO」というタイトルでリリースされたアルバムをもとに、
ピート・シンフィールドが英詩を書き、世界デヴューした作品。

 クラシカルなイントロに導かれた「River Of Life」で始まる本作は、どこかクリムゾン的で、
どこかE,L&P風で、しかし、旋律の美しさやスケールの大きさは彼ら特有のものでしょう。
フランコ・ムッシーダのギターと、マルチ・プレイヤーのマウロ・パガーニの
フルートやヴァイオリンが織り成すアンサンブルは当時のプログレの特徴である
「浮遊感」みたいなものは希薄ですが、どこか気品すら感じます。
また「IL BANCHETTO」でのフラヴィオ・プレモーリのジャズ・ピアノも一聴の価値あり。

 プログレとして聴くか、イタリアン・ロックとして聴くか?
後者は本作の元ヴァージョン「PER UN AMICO」と
次作「THE WORLD BECAME THE WORLD(甦る世界)」の元ヴァージョン「L'ISOLA DI NIENTE」
の方をお奨めします。