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「JAMES TAYLOR」     1969

 ジェィムズ名義のデヴュー・アルバム。

 ジェイムズの唄いかたは比較的、穏やかな調子なのですが、その裏に「疲れた感じ」を感じるのは
私だけでしょうか。
本作には、その「疲れた感じ」がまだ出ていなく若々しさを感じます。

 2曲目の「Something' Wrong」のイントロでの「グリーン・スリーヴス」のアコギ・ソロがたまらなく好きで、
各曲間をインストでつなぐという面白い手法を使ってます。
また弦や管を配したり、とピーター・アッシャーらしい趣向が凝らされてます。

 R&B調の曲があったりと、変化に富んでますが、
一番ジェイムズらしいというか、ジェイムズのスタイルが確立されつつあるのは、
「Something In The Way She Moves」「Rainy Day Man」「Caroline In My Mind」で
以降の作品と並べてもまったく遜色ありません。

 セールス的には芳しくなかったらしいですが、SSWとしてメジャーになる前の音創りとしては
面白いものが発見できると思います。