『ソロ・デビュー前のジェイムス・テイラーと、後にジョー・ママを結成するダニー・クーチと
ジョエル・オブライエンらによる唯一のアルバム。
プロデュースは、ジャスト・アスやゴルゴニ、マーティン&テイラーとしても大活躍した
チップ・テイラーとアル・ゴルゴニ。グルーヴィーなNYサウンドの原点!!』
書庫「TOM WAITS」がとりあえず完結しましたので、新たに書庫「テイラー一家」を設けました。
ご存知の通り、長兄アレックス、次男ジェイムズ、三男リヴィングストン、妹ケイト、
末弟ヒューという音楽一家の次男坊ジェイムズ。
本作はデビュー前の1966年、ダニー・クーチに誘われ、フライング・マシーンに加入した時の音源です。
60年代に「笑ってローズマリー」をヒットさせたフライング・マシーンというポップ・グループとは
別物です。
一般には「デモ音源」として伝えられてきましたが、正式な録音です。
ただし、フライング・マシーンはジェイムズのドラッグ禍によりデビューにはいたりませんでしたが。
前書庫「TOM WAITS」の「アーリー・イヤーズ」的な性格の音源で、
デビュー・アルバム「ジェイムズ・テイラー」には本作からのリメイクが数曲収められています。
オープニングの「Rainy Day Man」はすでにジェイムズのカラーで、
後に「FLAG」でもリ・リメイクされています。
他の曲はダニー・クーチのテイストが前面に出ているものもあり、トム・ウェイツ同様、
この類の音源は、本人達の知らないところで発掘・発売されることが多く、
大概は本人達が大きな不満を抱いているケースが多いようです。
しかしファンにはたまらん音源ですなぁ。