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 「LAND OF THE INCAS」     1988

 これも以前紹介したOTTMAR LIEBERTと同じく、昔、JR大阪駅にGAREというショッピング・ゾーンができた時に、
その中のエコロジー・ショップのようなお店に陳列してあったのを試聴して購入したものです。

 ブックレットによりますと、ボリヴィア人と二人のチリ人、そしてアメリカ人の女性一人を含む4人組みのグループです。
「癒し系」という言葉がまだなかった時代の、言うなれば「なごみ系」のフォルクローレ・インストで
なぜか我々日本人の琴線をくすぐるサウンドです。

 英文の解説(メンバーによる)を読むと、一番解説の長いのが2曲目の「Camino A Inkuyo」で、
インクーヨというアンデス山中の部落を訪れた時に、
夜明け前から夜明けまでの神秘的な空気にインスパイアされて作った曲らしいです。

 収録曲全般に言えるのは、チャランゴの正確なストロークにのってケーナやサンポーニャが哀愁を帯びた、
そして時には神秘的な音色をちりばめてます。
フォルクローレのコンサートには何度か足を運びましたが、なぜかしんみりと、
そして心にジーンとくるものがこみ上げてくるから不思議です。
また、フォルクローレの楽器編成で日本の歌を演奏するとこれがまたピッタリなんですねぇ。

 このCDにはCELESTIAL HARMONIESというレーヴェルのCDカタログがついており、
フィル・マンザネラやマイケル・シュリーヴ、ジョン・マーク、
そして日本人ではツトム・ヤマシタ、キタロウ、マサカズ・ヨシザワ、マサユキ・コガらのアルバムが紹介されてます。
それぞれのジャケット写真を見る限りでは、「ニュー・エイジ系」のレーヴェルのようです。