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 「STARGAZER」     1971

 『翳りのあるセンシティヴな歌を軸に多彩な音楽的要素を昇華させた飛躍の2作目。
フィメール・フォークの領域を遥かに超越した英国フォーク屈指の珠玉作。』

 リチャード・トンプスンやディヴ・マタックスのフェアポート・チームも参加、
またニック・ドレイクのストリングス・アレンジでお馴染みのロバート・カービーも
タイトル曲でストリングスを担当。

 オリジナル・トラック10曲と、幻の3rdアルバム用の曲や本作の別テイクなど7曲が
ボーナス・トラックとして収録されてます。
トラッドというよりは、当時のアメリカのSSW、ジョニ・ミッチェルやキャロル・キングなどを
想わせるようなサウンドも随所に見られます。

 バート・ヤンシュが「MOONSHINE」に収録した「Yallow」を取り上げており、
このトラッドにオルガンをフィーチャーしてロック風に演奏されてます。

 本作での聴き所はリチャード・トンプスンが参加した「Odyssey」、
リッチーの音数の少ないギターが、メロディ・ラインとシェラのヴォーカルを引き立ててます。
そしてタイトル曲「Stargazer」では、ロバート・カービーがストリングス・アレンジを担当しており
異色なムードのナンバーに仕上がってます。

 本作発表後、3rdアルバム用のレコーディングの途中で消息不明になったシェラ・マクドナルド、
まさに謎に包まれたシンガーです。