イメージ 1

 「FIVE LEAVES LEFT」     1969

 『今なお数々の信奉者を生んでいるカルト・ヒーロー、ニック・ドレイクの
69年7月に発表された記念すべきファースト・アルバムがデジタル・リマスターで甦る!
リチャード・トンプソン(g)、ダニー・トンプソン(b)他が参加。』

 タイトルの「FIVE LEAVES LEFT」とは、手巻きタバコの巻紙の、
最後から5枚目にプリントされていた「残りあと5枚」という言葉からとったもので、
彼の生命が「残りあと5年」だったのも皮肉です。

 本デビュー作録音時は20歳の学生だったそうで、
フェアポート・コンヴェンションのプロデューサー、ジョー・ボイドに見出された彼は、
ダニー・トンプソンやストリングス・アレンジのロバート・カービーらの助けを借りて
1年がかりでデビュー作を完成させます。
1曲目「Time Has Told Me」のみリチャード・トンプソンがギターで参加。
一聴でリッチーとわかるギターでした。

 内容的には飾り気のない、どちらかというと暗い感じのナンバーで構成されてますが、
生前はほとんど評価されることもなく、死後、ミュージシャン達によって語り継がれ、
ジワジワとファンも増えた、という状況です。
緑色で縁どられた寂しげな表情のジャケット写真が印象的です。