『69年ウッドストックの鮮烈デビューから約40年。
今なお音楽シーンの最前線を走り続けるサンタナが新たに巻き起こす、21世紀の奇跡。
大ヒット・シングル「ジャスト・フィール・ベター」収録!』
オープニングの「Hermes」~「El Fuego」を聴いてホッ!オルガンも効いてて、
まるで70年代の脂ぎったサンタナにタイムスリップしたようでした。
本作にも多彩なゲストを迎えたサンタナ、ここ数作はコマーシャルな部分が耳につき、
新譜を買うことも控えてたのですが、今回久々に新譜を手にし、懐かしい気分に浸ったのも束の間、
他のほとんどのナンバーは「スーパー・ナチュラル」以降のサウンドを踏襲してるようです。
スティーヴン・タイラーがヴォーカルを担当した「Just Feel Better」は大ヒットしたそうですが、サンタナという人はヴォーカル・パートでもおかまいなしに弾きまくるギタリストですから、
スティーヴンのような存在感のあるヴォーカルが丁度かもしれません。
オープニングの2曲のほかにお気に入りは、「Trinity」、
サンタナとカーク・ハメット(メタリカ)、ロバート・ランドルフのトリプル・ギターのインストで、
二人の後輩に触発されたのか、サンタナもワウ・ペダルを使った懐かしいトーンで絡んでます。
しかし先にも触れたように、ヴォーカル・パートにまでかぶってしまうサンタナのギターを、
あまり心地よく感じない時もあり、インスト・ナンバーが一番安心して聴けます。
(自分も歳とったのかなぁ。)