『ウェスト・コーストのスター・プレイヤー、チェット・ベイカーが
大人気盤「シングス」に続いて発表したもう一つのヴォーカル・アルバム。
美しいメロディをもつ曲が多く含まれ、今なおファンに聴き継がれている。』
名盤「SINGS」に収められているのが54年と56年の録音で、
ラス・フリーマンのピアノということもあり、「SINGS」と本作を同列でとらえてもいいでしょう。
ほとんどが20~40年代のミュージカルのナンバーで、ストリングスを配したものも
何曲かあります。
彼の絶頂期のヴォーカルと演奏が聴けますが、
彼のヴォーカルの抑揚の無さを中性的な声質がカヴァーしてます。
かなり女性に人気があった(今でもある)そうですが、
私のCDも女性リスナーを拡大させようと、「J-LADIES」(ジャズ・レディスという意味でしょうか)
という名を冠したシリーズでした。
お気に入りは、ガーシュウィンの「Someone To Watch Over Me」で、
バド・シャンクのフルートとストリングスが入り、
ストリングスをバックにプレイされる短いチェットのソロがたまりません。
また「You Don't Know What Love Is」でのトランペット・ソロもいいですねぇ。
なんか哀愁を帯びているというか、これなら女性にもててあたりまえですねぇ。