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 「ALICE」     2002

 『「アリス」は子供のためのアダルト・ソングであり、大人のための童謡なんだ。
大混乱や熱狂的な夢、光の歌とワルツにのったポエム、そして夢の中の論理と
ナンセンスなオデッセイなんだよ・・・トム・ウェイツ』

 92年にミュージカル「アリス」の音楽を制作し、
初演から10年を経てレコーディングされたものです。

 1曲目のタイトル曲「Alice」、アサイラム時代のジャジーな雰囲気に再び出会ったよう。
そして美しいメロディの「Flower's Grave」、
あの顔で、あの声で唄うからなおさら美しく感じるのでしょうか。
「お花のお墓には誰が花をそえるのでしょう」といった切ない詩でした。

 内容的には「ちょっと不気味なおとぎばなし」といったところですが、
いつになくメロディやリズムがわかりやすく、妙な音や妙な裏声もなく、とにかく不思議な作品です。