シタールを弾いたりタブラを加えたりと、いろんな事を試みたジョン・レンボーンですが、
本作は中世音楽をベースにしたギター・アルバムとなりました。
「The Fish In The Well」ではレミー・フロアサートという人がハイ・ストリング・ギターで
高音部を担当し、ジョンとのデュエットが楽しめます。
また「Variations On My Lady Carey's Dompe」では、ジョンはドラムも叩き、
ハーモニクスも使いながらトビー・ペドレィのリコーダーの音色とうまく調和し、
現代風のトラッドにアレンジしてます。
「Circle Dance」はダンス用の曲で、バグパイプのようなものやリコーダー、フィドルなども
加わって輪になって踊る曲のようです。
そしてタイトル曲の「Nine Maidens」は3つの小曲からなる作品で、
ジョンのギター・ソロや、リコーダー、パーカッションが加わったパートなど
多様なスタイルが楽しめます。
ジョンのギターはまさに "神業" です。こんなギターが弾けるのですから、
ブルーズをやったり歌物をやったりしてる暇なんてないですよね。