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 「THE NINE MAIDENS」     1985

 シタールを弾いたりタブラを加えたりと、いろんな事を試みたジョン・レンボーンですが、
本作は中世音楽をベースにしたギター・アルバムとなりました。

 「The Fish In The Well」ではレミー・フロアサートという人がハイ・ストリング・ギターで
高音部を担当し、ジョンとのデュエットが楽しめます。
また「Variations On My Lady Carey's Dompe」では、ジョンはドラムも叩き、
ハーモニクスも使いながらトビー・ペドレィのリコーダーの音色とうまく調和し、
現代風のトラッドにアレンジしてます。

 「Circle Dance」はダンス用の曲で、バグパイプのようなものやリコーダー、フィドルなども
加わって輪になって踊る曲のようです。
そしてタイトル曲の「Nine Maidens」は3つの小曲からなる作品で、
ジョンのギター・ソロや、リコーダー、パーカッションが加わったパートなど
多様なスタイルが楽しめます。
ジョンのギターはまさに "神業" です。こんなギターが弾けるのですから、
ブルーズをやったり歌物をやったりしてる暇なんてないですよね。