またまた、中世音楽・トラッドのインスト・アルバムです。曲によってはフルート・パーカッションが参加してます。
すべて変則チューニングで、曲によっても全部チューニングが違うのです。「どの音階、運指で弾けば一番曲が活きるか」を知り尽くしてるのでしょう。
中世音楽をアコギとエレギの一人多重プレイで再現する試みはこの人ならではの展開でしょう。他人とのデュエットとは違い、「一人デュエット」は100%自分でフレーズを計算し、構築できますから。
自作の「The Pelican」「The Black Balloon」は中世でもなく、フルートが入っているのでトラッドぽく聞こえますが、どうもジョンにすれば妙な位置付けです。
以前に比べ、サラッと弾いてしまうあたり「職人芸」を感じるヒマもないですが、チューニングやアンサンブルなど、いろんな部分で気を使ってることでしょう。