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 1978

 『City's Mellow-Funkin' 鬼才トミー・リピューマにより
マーク-アーモンドは大きく変わった!!』

 76年に「TO THE HEART」で再結成を果たしたM-A、
ドラムスにビリー・コブハムやジム・ゴードンを迎えてましたが、
ブルーズブレィカーズ時代もドラムレスが多かったし、M-Aの「1st」もドラムレスでした。
そんな彼らが意識してドラムスを強化したのが前作でした。
そして本作ではドラムスにスティーヴ・ガッドを迎え、ジョン・トロペア、ウィル・リーなど
売れっ子スタジオ・ミュージシャンでバックを固めたM-A、
残念ながら「AOR」というレッテルを貼られてしまいましたが
(当時はそれが最大限の賛辞だったかもしれない)
セールス的には一番良かったアルバム、というのが皮肉です。

 良くも悪くもフュージョン・タッチの作りになってしまった本作、
過去の作品には必ずアコースティック・ピアノをバックにジョンが囁くように唄い
ジョニーのサックスが鳴く...といったナンバーがあったのですが、
本作にはそれがなくなり、その部分に最大の価値観を見出していた私にはちょっとショックでした。

 「1st」から「The City」を焼き直し、
またマイケル・フランクスの「Vivaldi's Song」をカヴァーしたりしてますが、
前作の「New York State Of Mind」ほどのインパクトのあるナンバーは見当たりません。
都会的な感覚になりすぎたのが「AOR」のレッテルを貼られた最大の要因でしょう。

 A-4「Other Peoples Rooms」のジョニーのトランペット・ソロはいいです!
(でもなんでこんなに短いの!?)