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「THE PENTANGLE」    1968

 彼らのデヴュー・アルバムです。
当時のブリティッシュ・フォーク・シーンはエレクトリック・フォークが主流になりつつありましたが、ペンタングルはアコースティックがサウンドの基調であり、
アコギ2本、アコースティック・ベース、ドラムス、ヴォーカルという編成でした。

 ギタリストのバート・ヤンシュは、ジミー・ペイジやポール・サイモン、ドノバン、
アル・スチュワートらに多大な影響を与え、多くのギター・マニアのお手本となってます。
もう一人のギタリスト、ジョン・レンボーンは、彼のギター・ワークはある意味、バートよりも
幅が広く、後年にはシタールなどもプレイします。
バンドの中ではセカンド・ギタリストという序列ができていたのが残念ですが、
ペンタングル解散後、ジョン・レンボーン・グループがペンタングル・サウンドを継承してます。

 インスト・ナンバーの「Bells」、このイントロは最近の音楽(誰かわからない)で
サンプリングで使われているのを聴いたことがあります。
ここでのテリー・コックスのドラムはまさにジャズ・ドラムです。

 B面の「Way Behind The Sun」はブルーズの「Rollin' And Tumblin'」あたりを
ベースにしたアレンジですが、ここでのジョン(右チャンネル)のギターは
もうすでにシタールのようなフレーズを弾いてます。

 ツイン・ギターをメインにした高度なインプロヴィゼーションに
ジャッキー・マクシーのような素直なヴォーカルが合うのでしょうか。
全体的によくまとまったデヴュー作です。