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 「THE LADY AND THE UNICORN」     1970

 前作「SIR JOHN ALOT」では、彼のルーツであるブルーズから古典音楽への移行の
プロセスともいえるサウンドを展開してましたが、ペンタングル在籍中に作られた本作では、
ブルーズ色はまったくなくなり、古典音楽に真っ向から取り組んでます。
しかし、ただ中世の音楽を再現するだけではなく、シタールや鉄琴、
デイヴ・スウォーブリックのフィドル等も加えながら、中世の音を新たに甦らせた作品です。

 B面に収録されているトラッド「My Johnny Was A Shoemaker」と「Scarborough Fair」では
フェアポートのデイヴ・スウォーブリックのフィドルが大きくフィーチャーされ、
フルートとのからみは完璧です。
「スカボロゥ・フェア」を歌ったS&Gも立派ですが、オリジナルにより近いジョンの演奏は
なぜか新鮮に聞こえます。

 翌年の「FARO ANNIE」ではブルーズとヴォーカルが復活します。