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 「おぼくり」     2005

 『2005年春。奄美の島から届けられた歌声。
60年の時を越え「嘉義丸のうた」初CD化。
朝崎郁恵の記念碑的アルバム遂に完成!』

 「うたばうたゆん」「うたあしぃび」と、ピアノやアレンジを担当された高橋全さんに替わり、
黒木千波留さんという方がピアノを弾いてます。

 前作「うたあしぃび」ではSUGIZO、姫神などいろんな人が参加したため、
原曲をいじりすぎた傾向がありましたが、本作は再度原点に戻って、
シンプルかつプリミティヴな構成となっておりホッとしました。

 奄美のトラッドに混じって「竹田の子守唄」「十九の春」「故郷」などもアレンジされ、
朝崎さんの ”グイン”によって見事、朝崎節となってます。
また中孝介さんとの掛け合いもあり、このトラッド感がたまりません。

 初CD化された「嘉義丸のうた」は、戦時中、アメリカの潜水艦に撃沈された嘉義丸という客船に乗っていて、
娘を亡くした母親が、ショックで半身麻痺になり、鍼治療をしていた朝崎さんのお父さんがその治療にあたり、
一部始終を聞かされ深く胸を打たれ、作られた歌です。
本アルバムは嘉義丸の犠牲者に捧げられています。

 奄美の唄もいいですが、「竹田の子守唄」や「故郷」には癒されること間違いなし。