ランブリン・ジャック・エリオットが、アーロ・ガスリー、トム・ウェイツ、エミルゥ・ハリス、
ジェリー・ジェフ・ウォーカー、ガイ・クラーク、ボブ・ウィアなどを迎えて作った作品で、
タウンズ・ヴァン・ザントに捧げられています。〈彼も参加する予定でしたが97年に亡くなってしまいました)
本作で「Louise」をトム・ウェイツと共演してます。
トムが若い頃大ファンだった作家のジャック・ケルアックつながりでジャック・エリオットとの交流が始まったそうです。
ほとんどの曲が昔のフォーク・ソングやカントリー・ソングで、トムだけが自作の歌を引っさげて共演してます。
このラインナップの中でトムだけ浮くんじゃないかと思ってましたが、
もうトムの原点ともいえるフォーキーなつくりの曲で違和感なし。
でもあの声ですから...。
トム以外にもジェリー・ジェフ・ウォーカーとの「He Was A Friend Of Mine」での
枯れた味わい(JJF、昔と変わらない)またガイ・クラークとの「Dark As A Dungeon」、
ボブ・ウィアとのデッドの「Friend Of The Devil」など、なかなかのものでした。
そしてジャックの語りの「Bleeker Street Blues」は病気を患ったボブ・ディランへの手紙というスタイルで、
ボブとの昔の思い出を語り、最後に「ウディ・ガスリーもジェリー・ガルシアもタウンズ・ヴァン・ザントも
いづれあの世で逢えるさ。でも今は早く元気になってくれ...」とディランに語りかけてます。