『しわがれ声のロマンティスト、トム・ウェイツが贈る最新第5作!』
というなんともシンプルかつ淡白なコピーでした。
邦題「異国の出来事」という物語風になっていて、
A-3「I Never Talk To Strangers」ではベット・ミドラーとデュエットしてます。
(クレジットにはベット・ミドラーのことを「Co-Starring」と書かれてます。)
前作同様、シェリー・マンなどのジャズメンを従えてます。
聴き所はやはりベット・ミドラーとのデュエットでしょう。
「昔どっかで会ったことない?」「見ず知らずの男とは話さないわ...」
お互いを知るまでは誰でも他人同志、という唄を弦と管をバックに見事に唄いあげてます。
「Co-Starring」がこれ1曲のみなのが残念です。
この唄を聴いたフランシス・フォード・コッポラが
「ONE FROM THE HEART」の音楽をトムに依頼しました。
それもベット・ミドラーとセットで。
しかし、ベット・ミドラーは契約の都合上ボツになり、
替わりにクリスタル・ゲイルの起用となったのです。