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 「MOONSHINE」     1973

 高3の時、初めて上京し買ったレコードです。
外袋に「Record Shop OM」とプリントされているので「OM」というお店で買ったものでしょう。
ディスク・ロードやディスク・ユニオンとかは覚えてますがOMは残念ながら記憶にありません。

 奥さんが描いた酒場の風景のジャケも素敵です。
本作ではトラッドを中心に自作をからめながら構成されてます。
プロデュースはペンタングル時代の僚友ダニー・トンプスン(ベースでも参加)
アレンジャーはトニー・ヴィスコンティ(メアリー・ホプキンスの旦那)
奥さんのメアリー・ホプキンスもB-2「The First Time Ever I Saw Your Face」で
ヴォーカルを担当。

 オリジナルのA-4「Night Time Blues」にはフィドルを、
タイトル曲B-1「Moonshine」にはフルートを入れトラッドっぽい仕上がりをみせてます。

 聴き物はやはりB-2「The First Time...」でしょう。
メアリー・ホプキンスとのデュエットはペンタングルを想わせるし、
またこの曲のみダニー・リッチモンド(神出鬼没!)がドラムを叩いてますが
非常に繊細なドラミングでさすが、うまいです。

 自分的には初めて見る都会に感動し(本来は受験する大学の下見だったはず...)、
レコード屋めぐりをし、輸入盤をたくさん抱えて帰りの夜行列車でジャケットを
かわるがわる眺めてました。特に思い入れのあるレコードです。(初バートです)

 ジャケ裏の、足に重りをつけられうなだれて座っている囚人に
牢獄の窓から月の明かりがさしこむ絵が印象的です。