前年の「CRAWL SPACE」でCTIデヴューを果たしたアートですが、
元来、彼のリリカルなフリューゲルホーンとCTIのメローなサウンドは合わないはずがなく、
賛否両論ありましたが、アートの新境地を垣間見たような気がします。
A-1の「Whisper Not」、ファーマーの十八番ですが、
ファーマーとホールはなんでこんなに相性がいいのでしょう?
このアルバムにはピアノがないかわりに、マイク・マイニエリのヴァイブが入ってますが
こちらもなかなか。
しかし、スティーヴ・ガッドのドラムスがアートのリリカル・プレイに
こんなにキチッとはまるとは...何を叩いてもうまいです、この人は。
クラプトン・バンドで叩いてるのはちょっともったいない気がしましたが。
当時のCTIにしては比較的小人数(5名)で演奏されたアルバムですが、
まとまり感から言えばCTI No.1アルバムだと思います。かなり好きなアルバムです。