早乙女ザスイーツ朱美の朝ホスト日本一まで -4ページ目

早乙女ザスイーツ朱美の朝ホスト日本一まで

冬月グループ歌舞伎町フェイトプラス&エレノアA代表取締役。朝歌舞伎を全国に広める為に、そしてフェイトプラス、エレノアAを日本一のホストクラブにする為に。。フェイトプラスは五年目にして二部No.1に、エレノアAは今年誕生。。これから2部日本一を目指します!

ベランダを開け、非常階段を一気に走って降りた

初めての道だったが迷う事なく降り外の道路に出れた

状況と同じくその日は冷たい雨が降っていた

とりあえず駅まで走った

途中何度も立ち止まり

戻ろうと思った

Lがどんな目にあっているのか

また殴られてるんじゃないか

また薬を打たれているんじゃないか

まだLは俺が戻ってくるのを信じているのではないか

俺のLへの本気度を試しているんじゃないか

何度も葛藤した

ここで戻ったらかっこいいだろう

しかし逃げろと言ったLの目は本気だった

本気でやばい人達なんだと

俺は駅に着いたがやはら帰る気分にはなれなかった

近くの満喫に入りすぐに俺はLに電話をかけた

何度かけても出なかった

時間だけが過ぎていく

よくよく考えてもこの満喫にいる意味は特にない

しかし家には帰りたくなかった

このまま放ってはおけなかったからだ

ちょうどその時仲の良い同じ店のKから電話があった

たまたまだ

Kは俺の後輩だ

元々友達で俺が誘ってお店に入店し、俺と同じくそこで初めてホストになった

歳も同じだったから先輩後輩という関係ではなく普通に仲のいい同期みたいな感じだった

よくKの悩みや相談を俺は聞いたり、Kがお金がない時はよくご飯に連れて行ったりしていた

当然Lの事も知っている

LもKだけは慕っていた

Kは義理堅い奴で状況を話すと直ぐに駆けつけてくれた

こうゆう時ほど心強い者はない

お前絶対戻らないと後悔するぞ

俺もいくから行こうや

Kは着くなりそう言ってくれた

俺はKと共にまたLの家に戻ったのだ

何かあったらこれでぶちのめしてやるわ

Kはそう言ってメリケンサックとサバイバルナイフを持っていた鞄から取り出した

普段から家に何故か釘バットを置いているような奴だったから

笑ってしまった

玄関から入るのは危ないから非常階段を登ってベランダから入ろう

俺とKは恐る恐る非常階段を上りベランダから部屋を見た




電気は付いていた

しかし部屋には誰もいなかった

明らかに散らかった後だけが残っていた

玄関から外へ出たがそこにももはや誰も居なかったのだ

電話しても繋がらない

警察に。。

とも考えたがLの事を思うと警察には相談できなかった

歯痒い気持ちで俺とKは帰ることにした

そこから2日後だった

Lとは連絡が取れずにいた

常にLの事は頭から離れなかった

営業後KとLの事を話しながら西武新宿駅前の喫煙所で帰り際にタバコを吸っていると

Lからどこにいるの?

とメールが来た

俺は速攻で今西武新宿駅前の喫煙!
大丈夫なのか?

と返信した

直ぐにLから

今から行く!

と返信があった

俺はKと2人でホッとした

状況はどうあれLは無事だった

そしてまだ俺に会いたがっている

一度は捨てかけたタワーという夢も再び現実に戻ってきたのだ

お前は流石や!

Kも嬉しそうだった

ありがとうK

そんな会話をしていると







バン!?

!?!?!?

背後からいきなり首根っこを思い切り掴まれ俺は地面に倒された

一瞬何が起きたか分からなかったが



見上げるとそこには見たこともない輩達が数人俺を見下していた