50年前・・・祖母に仕立てて貰った地模様のある
紋付きで、茶会の亭主(主催者側)用にと、白生地の反物から染めてくれた『色無地の着物』
当時未だ20代前半の娘だったので、臙脂色(艶のある深い紅色)で染め上げてあった。
私の着物の中では、一番格の高い着物で、祖母が
『この着物は一生着れる格の高い着物だから、途中2回まで染め直しが出来る。年齢に応じて染め直して長く着なさい』
と、言い置かれていた着物である。とても豪華な色無地で、地模様がとても美しく、重さもかなりある。
この着物を、お茶のお稽古の大先輩のお兄様で『京都の染物屋さん』にお願いして、薄藤色に染め直しして頂いた。色はお稽古の先生に決めて頂いたもの。
あれほど深い深紅から、このややくすんだ藤色に染め直せるなんて・・・日本の染色技術の素晴らしさに驚くばかり‼️
この着物に、祖母か?曾祖母か?の丸帯を名古屋風に仕立て直ししてあった、明治か大正時代の帯を締めたら、何とピッタンコ‼️
着付けてみると、着物の上品な織り地に、丸帯の古典的で豪華な幅広の帯が格調の高い印象となり・・・まるで結婚式のお呼ばれの様な着物姿となって、我ながら・・・ビックリ🥰
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袷わせの着物を着れるのは、今月まで。先生に染め直しの色を決めて頂いたので、何とか今月最後のお稽古には着て、87歳の先生に見て頂かなくては・・・と、まだまだ慣れない着付けを頑張りました🤭
お稽古場では、歓声が上がるほど大絶賛❣️
先生には、ほとんど褒められることのなかった私ですが、流石にこの着物と帯には何度も何度も驚かれ、褒めて頂きました🥰💕
良かったです♪
それにしても、まさかあの20代に袖を通しただけの深紅の着物に、今再び袖を通すなんて、考えもしなかったし、想像さえしませんでした。
祖母の深い愛に、改めて感謝🥲この深くて大きな愛の中で育った私・・・叔父叔母達にも本当に大切にされてきた私。
結婚後、サバイバルに一変した私の人生でしたが、それに耐えうる大きな愛情で育って来ていたことを、改めて感じます。



