水俣病は、メチル水銀に汚染された魚介類を多く食べて起きる神経の中毒症。手足のしびれなどの感覚障害や運動失調など様々な症状がある。根本的な治療法や治療薬はなく、患者はこれまで症状を緩和するリハビリなどに頼ってきた。
国水研によると、神経の細胞体の間を結んで神経信号を伝達するケーブル(軸索)が縮まることで、症状が起きる。メチル水銀が末梢(まっしょう)神経のケーブルを伸ばすたんぱく質を抑制し、ケーブルが縮んで神経伝達がうまくいかなくなって機能が衰え、最終的に神経細胞が死んでしまうという。
この記事の続きをお読みいただくためには、アピタルのご購読手続きが必要です。
朝日新聞デジタル購読者の方なら手続き不要「朝日新聞デジタル」を有料購読中の方は、ご利用中のログインID・パスワードで
アピタルのコンテンツをお楽しみいただけます。
朝日新聞デジタルのお申し込みはこちら