こんにちは、貞洞劇場です
<宮：張緑水ストーリー>は燕山君(ヨンサングン)の後宮である張緑水が欲した権力の話と、張緑水だけがもつ最高の技芸を想像し、再構成した公演です。
劇中で張緑水は、それまで韓国で広く知られていた悪女・妖婦といったイメージではありません。芸人、すなわち芸術的な才能が優れたアーティストとしての張緑水です。張緑水の芸術家としての人生、その喜怒哀楽を韓国の舞踊と音楽でドラマチックに描きます。
今回のブログでは、<宮：張緑水ストーリー>を観覧する前に行ける、光化門の近くにある雰囲気の良い書店と図書館を紹介します。
清雲文学図書館
仁王山の麓にある、清雲文学図書館は韓屋作りの公共図書館です。周囲の自然環境に溶け込んだ屋根のラインが美しく、とても趣があります。文学図書館をうたっているだけあり、図書館は詩・小説・エッセーを中心とした文学書を所有していて、特に詩集がたくさんあります。 尹東柱、李相などの鐘路とゆかりのある詩人たちを記憶するためだそうです。
図書館は地上１階、地下１階の構造です。入り口から入ると韓屋２軒と庭が見えます。韓屋は主にセミナー室と集会場として利用されます。詩・文学創作教室、文学コンサートなどが開かれています。また、「詩の朗読鑑賞室」もあります。有名な芸能人が読んだ詩を直接読んだ詩を、音楽と共に鑑賞することもできます。
地下１階は一般閲覧室と子ども閲覧室、会議室、カフェ、展示室があります。閲覧室は質素で狭いですが、大きなまどから見える風景はとても趣があります。庭を眺めながら座り文学作品を読めば、自然とこころが安らぎます。図書館の裏手には清雲公園と尹東柱市民の丘があり、散歩をするにも良いでしょう。
＜清雲文学図書館＞
住所：ソウル市鍾路区紫霞門路36キル40
運営時間：火～土10:00~22:00、日曜 10:00~19:00
休館日：月曜日、1月1日、チュソク・ソルラルの連休
問合せ： 070-4680-4032
https://www.jfac.or.kr/site/main/content/chungwoon01
三清公園森の中の図書館
三清洞のカフェ通りを過ぎたところにある三清公園。公園の中に大きなガラス窓のあるこじんまりとした建物があります。三清公園の森の中の図書館です。公園の中の古い大きな売店をリフォームした小さな図書館で、ブックカフェ形式で運営されています。美しい図書館として、ニューヨークタイムズにも紹介されました。
図書館１階と地下空間で構成されています。１階は一般書、地下は主に子ども用の本があります。まず１階はオンドルがあり、お茶と飲料、簡単な菓子類を打っているカフェがあります。片面の壁はガラスで、テーブルに座って窓の外をながめると、公園の風景が広がっています。テーブルの前には 三清公園の散歩道が、反対側の窓側には緑の木々を見ることができます。また、出窓部分が広いので、座ることもできます。窓側に座り、お茶を飲みながら本を読んでゆとりのある時間を満喫できます。
地下は子どものための空間です。スリッパに履き替えて降りていくと、広い板間に低いテーブルが置かれています。地下もまた、広いガラス窓があり、ウッドデッキもあります。ここでは主に様々な講演や文化体験プログラムが開かれます。森の解説士と共に公園内を散策して植物についての説明を聞いたり、野生の花を描くなどの多彩なプログラムに参加することができます。図書館の向かいには子どもの遊び場もあり、本もみて、子どもと遊ぶのにもよい場所です。
＜三清公園森の中の図書館＞
住所：ソウル特別市 鍾路区 北村路 134-3 三清公園内
運営時間：10:00~18:00（6~8月：20時まで）
休館日： 月曜日、１月１日、 チュソク・ソルラルの連休
問い合わせ： 02-734-3900
歴史本屋
最近は大型書店だけでなく、特色がる多様な小規模の書店がたくさんあります。景福宮の迎秋門の前にある「歴史本屋」。名前のとおり主に歴史書籍を扱う書店です。
2階構造で、本棚とメインホール、カフェラウンジ、スタジオ、屋根裏などに空間が分けられています。歴史本屋は書店ですが、飲み物も飲んだり、人と会ったりできる空間です。 カフェラウンジではコーヒーやお茶、ビール、ワイン、簡単な食べ物を販売しています。
また、屋根裏部屋などこぢんまりとした部屋もあります。メインホールでは歴史関連の様々な企画講演、特別講演をはじめ、展示や音楽会が随時開かれます。
＜歴史本屋＞
住所：鍾路区 紫霞門路10キル 24
営業時間：月曜～土曜 10:30~22:00、日曜10:30~18:00
問合せ：02-733-8348
https://historybooks.modoo.at/
ARC･N･BOOK 市庁店
地下鉄2号線乙支路入口駅にあるアーク＆ブック市庁店。ここは単に本を売る場所ではありません。アーク＆ブック市庁店は本とライフスタイルショップを結び付けた総合書店です。
約3万冊にのぼる本と各種の生活用品および雑貨も売っていて、カフェと飲食店もあります。まさに本を中心とした出会い、素敵な休息を楽しめる場所として、最近とても人気のある場所です。特徴は本を含めたすべてのものをデイリー、ウィークエンド、スタイル、インスピレーションの４つのテーマにわけて構成しているところです。
アーチ型の本のトンネルになっている出入口が特徴的です。8000冊の本で作られていて、本の中に磁石をいれ磁力を利用してアーチを作っています。出入口付近にはファンタジーのコーナーがあり、ハリーポッターシリーズやマーブルシリーズなどのテーマが定期的に変わります。
映画「華麗なるギャツビー」をモチーフにしたインテリアは1920~30年代に流行したアールデコスタイルを用いています。書店の内部には、飲食店やカフェをひとつの空間に集めたセレクトダイニングもあります。そのため、ここは本をみて、食事をして、お茶を楽しむことができます。フリーマーケット、音楽鑑賞などもおこなわれます。また本を通じた様々な講演やコンサートなどの文化活動もあります。
＜ARC･N･BOOK 市庁店＞
住所：ソウル特別市 中区 乙支路 29、地下１階（地下鉄２号線乙支路入口駅）
運営時間：毎日 10:00~22:00
インスタグラム @arc.n.book_official
最近の書店や図書館は本を中心に文化、公演、展示、体験などをいろいろなことを楽しめる空間に変身していて人気があるそうです。ランチのあとに、快適な書店や図書館で本とともにゆとりのある時間をすごし、そのあとは貞洞劇場の常設公演 <宮：張緑水ストーリー>をみて、文化的な１日をすごしてみてはいかがでしょうか