とにかく最近新規出店の依頼が押し寄せてます。

ところがここで良い気になって軽々応じてはいけません。

靴に限らず、外食やスーパーなども含めて、出店に際して必要なのは規律と基準(ものさし)です。

規律とは、
「こういう条件のところには出店しても良いけど、反対にこういうところには出店しない」
という境界線が明確であること。

基準とは、
「出店する際のお店の広さや商品構成、販売員の体制などについてパターンが決められていて、そのパターンごとに売上や利益の標準値があらかじめ定められていること」
を意味します。

この規律と基準がないと、出店したお店ごとに固有の条件が複雑に絡み合うことで"因果関係が見えにくくなり"良くても悪くても、何が原因だったのかを辿ることが難しくなってしまうのです。

すると、全てが「結果オーライ」になり、たいていは同じような失敗を繰り返すことに。。

規律と基準があると、例えば、
「うまくいかなかったのは、想定していた客単価を高く見積もっていたから。失敗した店舗の結果を見ると平均世帯年収が●●円以下の地域では客単価が■■円を超えることはない。次に同様の地域に出店する際には計画上の客単価を■■円としてそれで黒字になるための体制やコストを設定しよう...」
という形で、うまく行っても行かなくても、何をどう変えれば過去よりも良くなる(はず)のかどうかを検証し、ドンドンと改善していけるのはもちろん、失敗する確率を下げていくことが出来るのです。

靴の会社でも基準づくりを急いでます。
チャンスの女神は前髪しかない!
故に魅力的な案件の依頼が来た時に考え出しても間に合わないんです。

もし自分(あなた)の会社が運営するお店の出店基準が曖昧だったとしたら...
経営者に進言するか、進言が聞き入れられないようだったら即身の振り方を考えた方が良いです。。

過去も未来も、大きな投資(お金の流出)を伴う「出店」という意思決定を間違え続けて生きながらえた会社はないのですから。。

■内容とはあまり関係ありません(笑)
photo:01