昨日は朝からみなとみらい店で今週2回目のVMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)でした。

VMDと聞くと、何やら方法論めいた、小難しい手法なのでは、と構えがちですが、(秀逸とされる他のセオリーと同じ様に)根幹は至ってシンプルな原理原則に基づいています。

あれこれ小難しく考えるよりも、そもそも、
「お客様の入るお店とはどういったお店か?」
という基本的な問いかけについて考えてみると良いと思います。

お客様の買う商品が明確に決まっている場合は、
「買うと決めている商品が置いてある」お店。
これは言うまでもありません。

しかし、多くのお客様は明確に買う商品を決めていない、ないしは完全に絞り込めていない状態で散策していることでしょう。

この場合は、
「欲しいと思う商品が置いてありそうに見える」お店であり、より目的が曖昧なお客様にとっては「買い物(散策)するのが楽しそうに見える」お店、と言えるかもしれません。

実はVMDでやっていることの目的は、どうしたら上述した要件を満たすお店にすることが出来るか、をひらすら追及しているだけなのです。

それを実現するために、売れ筋商品のデータや現場の販売員から見た顧客の動きについての情報など、社内外にある様々な情報を収集して判断材料にするのですが、往々にして、やっている内に目的を見失いがちです。

分析のための分析をしたり、ひたすら難解な数字を集めて誰も活用できない、といった形で「手段が目的化」したり、逆に数値だけを追い求め、最も重要な「(来店しても)買わないお客様」の動向やそもそも側を通るが「来店しないお客様」の様子をキチンと収集、把握していなかったり...

こんな商品が、このタイミングで、これ位の価格で売っていたら良いなあ。。

重要なのは、お店のスタッフ、本部スタッフ全員がこの視点でお店を見ることを徹底するだけ、、なんですけどね。

以下はみなとみらい店のBefore&After。
"賑わい"を演出しています。

■Before
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■After
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