次男について

これまで彼の

困難な部分ばかりを書いてきましたが

見た目は決して悪くありません。



保育園や学校時代の団体写真では

浮いて見えるほどあか抜けているため

探すまでもないほどでした。



(親の欲目ではないと思います。

長男は探さないと見つけられません。)



スラッと成人した今では

「イケメンだね」と

初対面のほとんどの方から言われます。



でも次男本人は

恐縮して心から喜べないようすでした。



生まれつきADD(注意欠如障害)と

ディスレクシア(識字障害)をもつ彼は

友人たちと同じになろうと

必死で努力を重ねるのですが



それが困難であるということに

気づけば気づくほど

自尊心を失っていってました。



外見を褒められても

失った自尊心は取り戻せなかったのです。



むしろ自分の顔も姿も

好きにはなれなかったようで

出かける前はいつも鏡の前で

相当な時間をかけて

髪型や服装をチェックしていました。



どうしても気に入らないときは

出かけるのをやめてしまうほど

こだわりを見せていたのです。



「いた」。



そう、過去形です。



というのも、このところ

彼の様子が大きく変わってきたから。



きっかけはカノジョの出現でした。



「9月の後期から友達の家に

泊まることが多くなると思うけん」



これまでも何度か突発的に

一人暮らしの友人宅に遊びに行って

楽しく過ごすうちに終バスを見逃し

しかたなく泊まって帰る…

ということはありましたが、



前もって「泊まることが多くなる」とは?



「その友達って女の子?」と聞くと

「うん」



根掘り葉掘り聞くと嫌がると思い

カノジョができたんだなぁと気づきつつも

知らん顔していたら



「お母さんって

あまり自分(僕)のこと聞かんよね」

と不満気味。



「だってアンタいろいろ聞くと怒るやん」

そう言われて自分を振り返った次男は



「確かに怒りよった…よね、ごめん。

いいよ、何でも聞いて」



カノジョのことを

もっと私に知って欲しいようでした。



カノジョはもう既に就職が決まり

今はバイトをかけもちしながら

一人暮らしを始めたばかり。



バイトのせいで遅刻や欠席が多く

就職は決まったものの

これ以上の遅刻や欠席は卒業に響くため

次男が起こしてあげているのだとか。



家では私に起こされてる彼が!



さらにご飯を作ってあげたり

洗濯、掃除などもこなし

「まるで主夫」と嬉しそうに話す次男。



カノジョができると

こんなにも変わるものなのかと

私としては驚きを隠せません。



でも一番私が嬉しかったのは

失いそうになっていた自尊心を

次男が取り戻せたことです。



もちろん今後のことは何もわかりません。



彼もようやく就職先が決まり

来月から早期出社することになりました。



自宅からより

カノジョの家の方が通勤に便利なので

このまま同居の状態になるもよう。



次男は

何度かカノジョを自宅に連れてきました。



コロコロよく笑う可愛いお嬢さんです。



なにかしら食料を持たせて見送り



若い二人の後ろ姿に

こっそりエールを送る母。



それしかできませんから。

でも本当に嬉しいのです。







すみません、こんな画像で。



この頃はなんでもお店中心。

金木犀の香り漂う街も

なかなかゆっくり散策というわけには

いきません。



でもこれも幸せのひとつ。

そう感じる今日このごろです。



いつも応援ありがとうございます☺

皆様のお気持ちが支えです。


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