百円ショップでときおり見かける乾電池型の充電池。あれ、前々から気になる存在でした。
単三と単四の二種類あって、お値段はもちろん一本100円、いや正確には105円。
なんと充電器も105円です。
かなりお買い得ですけど、しかしこれってちゃんと使えるのでしょうか?
今年の香港旅行は、それを確かめるのにちょうどいい機会でした。
今回、香港に持っていったデジカメFinePix F420は、専用充電池NH-20のほか、単四乾電池×二本も使えるようになっているのです。百円ショップの充電池を入れたら、果たしてどれくらい撮影できるのか?
以下、そのご報告です。
実験対象となる充電池は「VOLCANO NZ」という名で、Seria(セリア)でのみ扱われている商品のようです。
単四サイズを二本購入。合計210円。
フル充電し、香港旅行と同時に実験スタート。
ちなみにですが、充電器は以前より手元にあったエネループ用を使いました。
最初に電池切れの警告マークが出たのは、旅行二日目の夜。93ファイル目。
この時点での使用状況は写真85枚と動画を5本。ストロボの使用は4枚。また、失敗した写真を3枚消去しています。
警告マークを無視して撮影を続行。
三日目の昼過ぎ、127ファイル目(写真121枚+動画6本)でバッテリーエンドのマークが出現。
しかし少し休ませたら回復したので、さらに写真を2枚撮影。
ここで完全に動かなくなりました。
下表は、結果をまとめたものです。
撮影総ファイル数
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133
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内訳
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写真
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123
(ストロボ8)
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ビデオ
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6
(トータル102秒)
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消去
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4
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正直ビックリ。予想をはるかに上回る好結果でした。
実を言いますと、F420を通常の単四乾電池二本で駆動させた場合、ほとんど使い物になりません。F420を入手した当初、乾電池で試し撮りや機能チェックなどを行ったのですが、数回シャッターボタンを押しただけで電池切れになりました。
その点「VOLCANO NZ」は、こんなに撮れるうえ、繰り返し充電して使えるのですから、乾電池よりはるかにオトク。
何回くらい繰り返して使えるのか?経年による劣化はどうか?など懸念材料もなくはありません。おそらく、そうした点はエネループにかなわないでしよう。でもまあ、あんまり追求するのは酷というもの。何せ一本105円の品ですから。「とりあえず安いから買っとこ」くらいのノリでよろしいかと。
ところで、エネループはどれくらい撮れるのよ?
当然、生じる疑問です。今回、エネループもいっしょに旅先へ持って行ったのですが、「VOLCANO NZ」から交換した後、100ファイルちょっと撮ったところで日程終了。限界を見極めるまでには至りませんでした…。
次回以降の課題にしたいと思います。
(太之輔)