しばらく日本に帰っておりました。
ブログを放置していたにもかかわらず、沢山のご訪問ありがとうございます。
今回は、家族や親戚に顔を見せるのと、ボランティアをする目的で帰国しました。
仙台市内、街の様子は元に戻ったとはいえ
至る所で建物のタイルが落ちていたり、道路はマンホールが飛び出ていたり陥没等でガタガタ、
被害の爪跡は方々で垣間見られ、実際に見るとかなりショックを受けます。
帰国したその日に親族に不幸があり
その上、ボランティア前日に高校の同級生が津波の犠牲になったとの悲しい出来事を知り
精神的に色々受け止められなくなってきていた状態で
ボランティアができるのかかなり不安なまま、被災地入りすることとなりました。
ここから先は被災地のことですので、衝撃が強い方はどうぞスルーしてください。
宮城県山元町で自衛隊の方々が拾った22万枚の写真の洗浄作業です。
この日は、約20人で洗浄作業、約10人で復元作業を行い、約2000枚の作業をしました。
週末に2週続けて参加しましたが、どの日も東京、千葉、北海道、大阪、鳥取、色々なところから
参加してくださっています。
写真というのは本来水に強いそうなのですが、津波は真水ではないので
かなりバクテリアに侵食され、劣化が激しく慎重な作業が要求されます。
それでも一枚でも多く貴重な思い出が救われて欲しいと、全員黙々と作業をした一日。
最後に被災者の方々に「来てくれてありがとう」と言っていただき、
こちらが力が湧くような元気を頂いてしまいました。
そして
この町に何が起こったのか伝えてほしい、
この町の人口の6割、約1000人の方が被害にあわれ
ほとんとが、大丈夫だろうと家に留まった方々だそうで
まさか自分にはこんなことが起こらないだろうと考えず
どんな事も起こり得るのだとの心構えで次の災害へ役立ててほしい
とのお言葉を頂きました。
津波で失ったものは甚大ですが、それでも強く生きている命があります。
一人一人は小さな力ですが、沢山集まれば大きな一歩。
各方面で沢山の方々がボランティアや復興作業をされていて、
一歩一歩、前に進んでいると感じています。