紡ぐ 有刺鉄線をこえて防火水槽にいた。 水面に移る、汚れて淀んだわたしを見ては、 湯船の底で吐き続けてた。 いつだって猫を目深くかぶっていたけれど、 泡沫をたくさん宙に浮かばせながら、 ここを掻い潜ってゆく、 透き通ったあなたの言葉に魅せられてから、 すこしずつ酸素を吐き出してみた。