気まぐれ小説 | じゃすとどぅーいっと!

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眠れない夜は



見慣れたはずの、歩き慣れたはずの、この廊下が、何故だか今は途轍もなく長く感じる。

早く部屋に辿り着きたいと思えば思うほど、その距離はどんどんと長くなっている気さえする。


そして、それが私の恐怖心を煽ってくる。

心細くて、寂しくて、今にも泣き出しそうになるのを堪えるのに必死で、息をすることすら忘れてしまいそうだった。



どうして、今日はこんなに―――






一日を振り返ってみても、こんな風になってしまった原因があったとは到底思えない。


いつもの様に起きて、ご飯を作ったり、掃除や洗濯をしたり。

たまに、ちょっかいを出してくる子を軽くあしらいながら、何の変哲もないけど、楽しくて幸せな一日を過ごした。


それは、つい先刻まで変わらなかったはずだ。


それなのに、不意に夜中に目が覚めてしまって。

夢へと戻ることを拒むかの様に、言い知れぬ不安が私を包み込んだ。


特に、怖い夢を見ていた訳でもないし、物音がした訳でもない。

ただ、普通に目が覚めてしまっただけ。


それが、もう一度眠ろうと目を閉じた途端にこの有様だ。


眠りたいのに眠れない。

それどころか、身に覚えのない恐怖と不安が渦巻いて、落ち着かない。


一人で居たくはないのだけれど、誰かと話す気にもならなくて。

どうしたらいいのか途方に暮れていた私の頭に、ふとあの人の顔が浮かんだ。


その瞬間、羽織を着ることも忘れて、部屋を飛び出していた。




きっと眠っているだろうから、起こさないように少しだけ。

少しだけでも顔を見たら、きっと落ち着くはずだから。

落ち着くはずだから、そうしたらまた起こさないように部屋に戻ろう。


ようやく部屋へと着いた時には、すっかり浴衣が肌蹴てしまっていた。

けれど、それを気にするよりも先に、目の前にある襖に手をかけていた。


なるべく音を立てない様に開けたつもりではあるけど、勢いよく開けてしまったから、きっと周りには音が響いていたんじゃないかと思う。

それでも、そんなことは全く気にならない・・・と言うより、気にしていられなかった。


部屋の中には、猫の様に丸まって眠っている、あの人の姿があった。


「・・・こんどーさん・・・・・・」


顔を見たら、落ち着くと思っていたのだけれど。

思っていたよりもずっと、気持ちがざわついていたらしい。


堪えきれなくなって、布団に潜り込んで、丸まっている大きな背中に抱きついた。


「・・・ん・・・・・・・・・どうした・・・?」


こっちを向いた訳ではないのだけれど、私だと言うことに気付いてくれた様だ。


寝惚けた様な掠れた声で、近藤さんが名前を呼んだ。

でも、返事をする気にならなくて、ただぎゅっと背中にしがみついた。


「・・・ははっ。怖い夢でも見たのか?」


腰に回していた私の手に、子供をあやす様にゆっくりとした調子で、トントンと自分の手を重ねると、その後はただただ黙ってそれを続けてくれた。



しばらくその状態が続いて、私の気持ちはようやく落ち着いてきた。


「・・・近藤さん。」


「何だ?」


「あの・・・ありがとう。」


思い返せば、まるで子供のような自分が恥ずかしくて、背中に顔を埋めたまま声をかけた。


「なぁに。礼を言われるようなことはしてないさ。俺のところでいいなら、いつでもおいで。」


「・・・うん。ありがとう。」


もう一度ぎゅっと抱きつくと、近藤さんは笑いながら指を絡めるように手を繋いできた。


このまま一緒に居たいけど・・・でも。


「近藤さん。私、そろそろ部屋に戻らないと・・・」


「ん?どうしてだ?」


「だって、朝になったら誰か来るだろうし・・・それに、土方さんに怒られるから・・・」


「トシに?」


ここに住むことが決まった時、この件については土方さんにキツく注意を受けていた。


「隊士達に示しがつかないから、屯所内ではイチャつくなって・・・」


起き上がろうとした私の手をグイと引っ張ると、今度はすっぽりと近藤さんの身体に包み込まれるように抱きしめられていた。


「・・・近藤さん?」


「・・・いいんだよ。」


「え・・・?」


「寝てる時くらい、真選組局長の肩書き外したって。それに、明日は非番だしな。“局長さん”はお休みだ。何もなければ、誰も起こしにきやしないさ。」


「・・・いいのかな、それ?」


「ははっ。いいんだよ。」


「・・・・・・うん。」



もう数時間で日が昇る。

どうか次に目が覚めるまで、何事もなくいられますように。


後ろから聞こえる寝息を子守唄にして、私はゆっくりと目を閉じた。



                                          ―完―



―――――――――――――――――――――――――――――――――


―あとがき―


小説的なものは久々に書いたんで、書き方とかすっかり忘れてしまいましたorz


いつものことではありますが、文章とか日本語のおかしいところは、いつも以上に華麗にヌルーしてやってください(;´∀`)


なんて言うか、まず。

何を目的に書いていたのか、書いてる途中からわからなくなってしまって、それが一番の敗因だと思います。←



で、この話を書こうと思ったきっかけなんですが。


たまーにないですか?

夜中にヽ(゚∀゚)ノ パッ☆て目が覚めること。


しかも、やたらにスッキリ目覚めてしまうと言う・・・w

これが朝だったらいいのに!ってか、毎朝こうだったらいいのに!みたいなw


あれって、何でなんでしょうね?w

ググればわかると思うけど、面倒だからしませんw

レム睡眠とノンレム睡眠がなんちゃら~とかだと思います。←


んでまぁ、それをネタに出来ないかなぁ・・・と思った。


・・・のと。


たまーにないですか?

ナニって訳じゃないんだけど、妙に不安になること。


こればっかりは、全くない人もいれば、しょっちゅうだって人もいるとは思うんですけども。


自分の場合は、たまにあって、そういう時って妙に人肌恋しいと言うか。

ぎゅっとしたい!ぎゅってしてほしい!みたいなw


そういう衝動に駆られることがあったりしますw

多分、人と触れ合って生活してる人はそう滅多にないんじゃないかと思うんですけどねw


んで、それもネタに出来ないかなぁ・・・と思った。


・・・のと。←まだあるのか


たまーにないですか?

背中から抱きしめられんじゃなく、背中を抱きしめたくなること。


これってフェチだからなんですかね?w

別に、背中フェチのつもりはないんですけどw


それでも、たまに心底思うのは、「背もたれになりてぇ・・・」とw

やっぱ、フェチなのかなwww


寄りかかられるのは重たいんだけど、その重みが気持ちいいw←危


とは言え、もちろん好意を持ってる人間限定ですよ!w

こういう背中を見ると、抱きしめたくなる!っていうのはないですw


だからきっと、フェチじゃないw

フェチじゃなくて、変t(ry←


んで、話逸れましたけど、それもネタに出来ないかなぁ・・・と思いまして。


なら、それらを合わせちゃえばいいんじゃないかと。

そう思って、妄想を始めた訳なんですが。


さっきも言ったように、そういう不安に駆られた時は、何かぎゅってしたいよなぁ・・・と。


今の自分の周りには、ぎゅって出来る人間も、したい人間もいないんで、専らクッションがその役割を担ってくれてるんですけどw

MOGUのビーズクッション、激らぶ(●´ω`●)


さて、閑話休題。←


ぎゅってするならやっぱ、背中がいいよなぁ・・・と。

で、どうせなら大きい背中がいいよなぁ・・・と。


だからその時点で、高杉くん・総悟・神威・ぱっつぁん・ザキ・全蔵は対象外w

あーあと、ヅラも華奢っぽいから対象外でしたw


候補に挙がったのは、辰馬・銀ちゃん・土方くん・近藤さん。

その中で、真っ先に脱落したのが銀ちゃんw


あ、いや。

銀ちゃんでもよかったっちゃよかったんだけどもw


銀ちゃんの場合を妄想してたら、背中から抱きついた時に「乳当たってる」とか言い出しそうでwww

ギャグなしにしたかった訳じゃないけど、ぶち壊すかなぁ・・・と思ったんでwww


そんでまぁ・・・色々と考えた結果、近藤さんで落ち着きましたw

近藤さんメインの話って、1回(?)しか書いたことなかったしw



書いてて思ったことは、ギャグ路線に近藤さんを持ってくることは容易いのに、近藤さんにギャグを持ってくることが出来ないという・・・w


面白いことの一つでも言わせようと思ったんだけど、全然ダメでしたw

近藤さんなのにwww←


こんな近藤さんでもよければ、どなたか貰ってあげてくださいw



しょうもない駄作と、長々としたあとがきと言う名の駄弁りに付き合ってくださってありがとうございましたw

これからちょっとずつリハビリ出来たらいいなぁと思ってるんで、その時はまたお付き合いくださると嬉しいですw