みなさん、こんにちは。
自称
宝石エキスパート
のジュベです。
今日は先日ご来店されたご婦人のお話しをご紹介します。
そのご婦人は入店されると、
少し困った様子で、商品をじっくり見るでもなく、
何か話したげにされていました。
少なくとも私にはそう見えました。
そこで、『何かお探しの物がございましたか?』と尋ねると、
『石のついていない指輪は無いですか』との事。
いわゆる結婚指輪のような物をお探しだったようなので、
少し掘り下げて素材やデザインの事を聞いていると、
だんだんと事情をお話し下さいました。
ご婦人は、旦那様を亡くされ、
更にその旦那様が着けていた指輪を失くされてしまったのだそうです。
どうしても形見として、形として残したいので、
ご自身が今着けている指輪と同じでなくとも、近いデザインの指輪が欲しいと言う事でした。
ところが、どこに行ってもそれらしい物は見つけられず、
かと言って自身の不注意で失くしてしまった事を、自分から説明するのをためらっていたのだそうです。
お話を一通りお聞きし、指輪の写真を撮らせて頂き、おおまかなご予算だけお話しさせて頂いたところで、
後は話題を変えて雑談を30分ほどしてお帰り頂きました。
帰り際に、
『親切にお話を聞いてくれて本当に良かった。ありがとう。』
と言って頂きました。(こう言うのが一番嬉しいんですよね^^
)
さてさて、探し物を見つけ出すのは私の得意分野。
お客様お帰り後に早速、
まずは自社の本店/支店在庫に似た物が無い事を確認。
(全店舗の全商品、顔はほぼ覚えているので、在庫に無い事は最初から分かっていましたが・・・)
各種カタログ等に目を通し、
次に業者さんをいくつか当たります。
まずは、宝石学校時代からの友人K君の所へ。
事情は後で説明するとして、『探し物。写真見たら連絡下さい。』と、
撮らせて頂いた写真を添付しメールを送信!
・・・・・・
ほどなくして、K君より返信のメール。
一番似てるのはこれです。と写真付きで価格を連絡してくれました。
仕事早いな~、K君ありがとう!
デザイン、価格と文句無し。お客様のご希望通り!!
こんなにあっさりと見つけられる事はそうそう無いんですが、
今回は最速で最高の結果が出せました。
そして昨日、ご婦人に再来店頂き、無事納品となりました。
とても喜んでお帰り頂きました。
きっとあの指輪が今後もあのご婦人を元気付けてくれる事でしょう^^
さて、実は私の職場では、こう言った思い出の関わるエピソードに比較的良く出会います。
とかく宝石や時計は、記念の品
として購入される事が多い物なので、
そこには思い出と言う付加価値が、時と共に積み重ねられて行きます。
当店は貴金属店です。
ですが、ただの宝石屋、時計屋ではありません!
たくさんの思い出の詰まったお品物、
また、これからたくさんの思い出を詰め込んで頂くお品物を取り扱っているお店です。
そんな宝石、時計に関するあらゆるお困り事に対応するのが私の仕事だと思っています。
ちょっと美談になりすぎな気もして、ガラでもないのですが、
こう言ったお仕事を頂く度に
ただの物売りには決してならないぞ!
と心に誓うのでした。