先日の作曲のレッスンの前に、「8小節の曲を作ってください」という宿題が出ました。最初の1小節は音を指定されました。
8小節と言えば、「かえるのうた」みたいな感じです。
あまり難しく考えずに、図形的に短時間で作ったら、なんと!!天才的と言われました。
でも、この『いつの間にか、難しく考えずにできてしまう』というのが、実はくせものです。
よく考えていないし、味わわないで、ゆっくり深く自分の中に入っていないので、再現性が低い可能性があるのです。不器用で、何度も練り直しながら、じっくり分析しつつ考えると、次回も天才的に作れる可能性が高くなります。
『回り道しながら、じっくり考えた方が、実は、近道であったりする可能性がある』と言われました。
もし、じぶんが不器用でなかなか先に進まない、と思い悩んでいる方、実はそれは良いことなのかもしれません。
だから、『天才的』の言葉に、半分喜び、半分気持ちを抑えることにしました。
実際、どこが天才的なのか、説明されるまでわかりませんでした(-_-;)。
で、何が天才的かと言われたかというと、8小節の中に、人の内面と、外の環境が表現されたり、楽譜の中での音の使い方といったところでしょうか。
細かく言うと、まずは、
①テーマをとらえていること。
さらに、
②気持ちの上がり下がりを音の高さで表現できていること。
そして、
③大胆に音と音の幅が開いていること。音と音の幅が開いていると、人はのびのびと感じるそうなんですね。こののびを使っているそうです。この幅を音の度数といいますね。
また、
④外から聞こえてきた音をそれっぽく表現できているそうなんですね。ちなみに、私が表現したのはベルの音。
それから、
⑤変化したほうが良い箇所では、大胆にテーマとは変えている。これ、意外とできない人がいるらしいんですね。音の度数(音と音の幅ですね。)を広げたり、音価(ある音、または休止に与えられた楽譜の上での時間の長さのこと)を変えたりしました。
最後に、
⑥最初のテーマと比べると、後ろでは、五線譜の中で場所を変えている。例えば、最初のテーマでは、五線譜の下の方を使っているのに、変化しなければいけないところは、大胆に幅広く使っている。
等々
他にも聞き逃しがあるかもしれませんが、こんな感じでしょうか。
たった8小節だけなのに、見るべき、考えるべきところがあるのがすごいですよね。自分の作った曲がすごいという意味ではなく、見て下さった視点がすごいです。その後、この8小節をどういう風に変化させていくかという、先生の説明があったんですが、さすが、グラミー賞にノミネートされたことがある方だけあって、説明が面白かったです。この面白さを、私が文字で表現するとつまらなさそうなので、面白い曲で表現しましょうか。編曲の練習にとりかかってみます。面白くできるといいな。