ご無沙汰しておりました。読者の皆様にはご迷惑をおかけしました。
今年も、また更新していきたいと思います。
新年に入ってから、仕事の関係(本業の研究)が忙しくなってしまいました。
あと、今年の台湾は、どうも天候が思わしくなく、1月末から2月にかけて例年にはないような寒波に見舞われました。日本育ちの(まして、空っ風の吹く地域の)私にも寒いと感じるほどのものでした。特に、驚かされたのは海で魚が凍死するという事件が発生したことです。澎湖諸島の海辺には、凍死した魚たちがたくさん打ち上げられたのでした。新聞の写真では、殆ど「ハリセンボン」でしたが・・・。
そんなこともあってか、3月頃まで虫は絶不調。3週間に1度くらいは気分転換も兼ねて外に出るのですが、全く駄目でした。1月~3月はツマベニチョウが1頭という状態で、ますます、仕事に内向してしまうという状態でした。
ですが、4月に入ってから、ようやく、虫が取れそうな雰囲気になってまいりました。もっとも私の研究が無事終わったわけでもないのですが・・・・、私の専門は実験系ではないので、終わりの見極めがつきにくいのですが・・・・。とりあえず、さびついてしまったt心と体のメンテナンスを兼ねて出発です。
天気ははっきり言ってあまりよくありません。うす曇・・・。もう、この時期になると、長袖のシャツでは台湾の湿った空気は重く感じられるものですが、今年は一向に暑いと思わない。肌寒く感じるくらいです。
これから太陽が出て来た時が勝負か。
渇水期の渓谷を亀が泳いでいます。
少し、見えにくいので、拡大すると・・・。
なにやら、頭が緑色に見えます。なんと言う亀なのか・・・?
久しぶりの一枚。
綺麗ですが、この赤い部分は「がく」の部分が変形したもののようで、近付いて見ると、全然、花びららしくありません。真ん中に白く見えるのが花のようです。
本日の狙いは、竜眼の花に集まるコガネムシを中心とした甲虫なのですが、少し時期が早いのか、ミツバチしか飛んでいません。登っても登っても一向に虫には出会えません。
これは坊主か?と思っていると、山頂の廟の側に生えたヤマモモの木にひげの長い虫が・・・・。
黄星長角天牛(黄星天牛:Pascothea hilaris hilaris Pascoe,1857)
おお、キボシカミキリが1号さんですか。これは原名亜種ってことになるのでしょうか。
台湾でも割合ポピュラーなカミキリムシだそうですが、かといって、これまでそれほどとっているわけでもありません。
まあ、坊主は免れたので、意気揚々(単純)と帰路に着きます。
途中、竜眼の花を撮影。
ここで、フタオチョウを採集。
ハチも探して見ます。
おっ!見慣れない奴が!
これは始めて採集する種類ですね。このハチに似た奴で、体色が橙色のものは捉まえたことがありますが。
なんだか、暖かくなり始め、ここに来て虫が活発になりましたか?
そこに、路上を這う黒い虫が。
あれ、こんな時期にクワガタが。タイワンヒラタクワガタでしょうね。もちろん今季初。
これはリリース。
調子が上がってきたのか!!??
お、何かが飛んでいる。カメムシかな??
お、ネットインしたぞ。
あ~、これはうれしい!
紅艶天牛(Dicelosternus corallinus Gahan, 1900)
これは、竜眼やライチに寄生するカミキリで、鮮やかな紅色が魅力。これまで、大○山で一頭捕獲したことがあります。あとこのカミキリ、カンタリジンでもあるのか、マメゲンセイのように例の土臭いような、青臭いようなにおいがします。
このあと、ヘビトンボの成虫を一頭採集し、それなりの充実した一日を楽しめました。