年末に僕は地元の友達と酒を飲んでいた。
自分の限界を知ってはいるものの、周りに合わせてそれ以上お酒を飲んだ。
思ったほど酔っぱらう訳でもなかったが、席を立ち外に出た瞬間頭が痛んだ。
それも我慢がならないわけでもなく、そのままの勢いで冷気に包まれる野外でアイスコーヒーを飲みながら少し話して解散した。
僕は飲み物に暖かさを求めない性分で、真冬でも冷たい物が飲みたい。
案の定という訳でもないが、元旦に風邪をひき40度近い熱に魘された。
元旦にずっとベッドで寝ている自分は情けないとも思うが、身体の怠さに耐えながら横になっている時間は嫌ではなかった。
病人は寝ていなければいけないという使命的なものが、退屈であることよりも心地よいのだと思う。
正直こんなこと思うのは馬鹿げているかもしれない。健康であることに越したことはない。
2日間ほど寝込んで身体は元に戻った。
インフルエンザだったら鬱陶しいなと思っていたが、そうではない様だったので安心した。
大学がいつから始まるのかはわからない。
きっと月曜日からだろう。なんて何の根拠もないがそう決めつけ、実家にまだ居続けることを決意する。
特に何かするわけでもない時間を過ごし今日に至る。
朝方、家の前で煙草をくゆらしていると近所の中学生くらいだと思われる男の子がエナメルバックを背負って出かけていた。
僕は彼の名前は知らない。近くに住んでいたから昔は遊んでいたなんてこともない。
ただ、僕が彼と同じ中学生くらいだった頃、まだ小さな彼を見た記憶は何度もあった。
きっと部活にでも行くのだろうと、そう思った。
普段は一人暮らしなもんで久々に彼の身体的な成長を目にしたことによる時の流れを普段よりは色濃く感じた。
彼は部活に行き、僕は何の目的もないまま煙草を吸っているという対照的な場面を強く意識した。
長ったらしく書くのは面倒だが割愛しよう。僕は中学生の頃からずっと足踏みしてる。
何かの目的を、自分が何者かもわからずただ呼吸と食事と睡眠を繰り返す。
大学4年になったが、来年度も大学4年だ。まさか自分が2留するなんて、中学生の時思いもしなかった。
中学生の時から何も変わっていなかった。ただ時間だけが過ぎたように思う。
だけど何かキッカケがあるさって受動的で怠惰な日々を送ってきた。
もうそれは辞めようと思う。このままでは何も変わらない。僕にチャンスは降ってこない。
彼を見てそう思ったわけじゃない。よくある新年の抱負的なものに近い。
それでも彼の成長にとても感慨深いものがった。僅か数秒の出来事ではあったが、とても良かった。