仮に、あと三日しか社員と一緒にいられないとしたら、
あなたが彼らに伝えておきたいことは何だろう?

以下に登場するいちじくの木の話しは、
強烈な印象とともに読む人に様々なことを考えさせる。

2000年経った今、我々がこれを読んで立ち止り、自ら考察し、
何かを得ることができるとしたら、
これはとても意味がある出来事だったといえよう。

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翌日、一行がベタニアを出るとき、イエスは空腹を覚えられた。
そこで、葉の茂ったいちじくの木を遠くから見て、
実がなってはいないかと近寄られたが、葉のほかは何もなかった。
いちじくの季節ではなかったからである。

イエスはその木に向かって、
「今から後いつまでも、お前から実を食べる者がないように」と言われた。
弟子たちはこれを聞いていた。

  マルコによる福音書11:12-14
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翌朝早く、一行は通りがかりに、
あのいちじくの木が根元から枯れているのを見た。
そこで、ペトロは思い出してイエスに言った。
「先生、御覧ください。あなたが呪われたいちじくの木が、枯れています。」

そこで、イエスは言われた。
「神を信じなさい。
 はっきり言っておく。
 だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、
 少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。

 だから、言っておく。
 祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。
 そうすれば、そのとおりになる。

 また、立って祈るとき、
 だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦してあげなさい。
 そうすれば、あなたがたの天の父も、あなたがたの過ちを赦してくださる。」

  マルコによる福音書11:20-25
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「だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、
少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。」

ダイナミックなメッセージである。

「少しも疑わず」、
「自分の言うとおりになると信じるならば」・・・、

「そのとおりになる」。

常に目標に向かって果敢に挑戦を続ける皆さんにとって、
このメッセージが真理であることは経験的に理解できるはずだ。

「すべて既に得られた」と信じられなければ、そのとおりにならないのである。

これは未来を創造するすべての人が心にとどめておくべきテーマだ。

この教えの前に、いちじくの木の出来事があった。
そして、この教えの後には、もうひとつのメッセージが添えられている。

イエスの言葉をよく聴いてほしい。

イエスはペトロが言うようにいちじくの木を呪ったのだろうか?
恨みを抱いていたのだろうか?

これはイエスが十字架にかかる数日前の出来事である。
イエスは弟子たちとの時間が残り少ないことを知っていたはずだ。

イエスはここで弟子たちに何を伝えたかったのだろう?