週末に趣味の習い事に行ったら、その日の講師は中国系米国人でした。授業は全部通訳つきの英語で、パワーポイントは中国語でできていました。
英語に通訳がばっちりついているので授業は順調に進むと思いきや、みんなの質問はパワーポイントや配付資料に書かれた漢字に集中し、ときに授業と関係がないことで中断し始めました。
例えば「如:」とか「窗」とか、日本語の漢字の知識でうまく理解できない漢字を見ると必ず質問が出ます。その上、先生が説明のために中途半端に崩れた簡体字を書こうものなら、さらに授業が中断し脱線していきます。英語通訳も英語通訳ゆえに、わからない漢字をうまく説明できないのです。
英単語ならば、わからなくてもここまで質問は出ないんだろうと思うんですが、漢字に関する執着はこれとは別物のようです。むやみに日本人の前に日本語では理解し切れない漢字を出すと、こうなることもあるのですね。
結局、その場は私が説明して何とかなりました。さすがにこういうメールマガジンを何年もやっていると、中国語の漢字や簡単な意味ぐらいはとれるものです。こんな中途半端な知識が役立つ日が来るとは思ってもみませんでした。(ま)