UCカードの情報誌【てんとう虫】2月号です。
海外特集はフィジー。
大小350もの島からなる諸島の国は、まさに「南の島」というフレーズがぴったりです。
「青」という言葉では言い表せない「アオ」が広がり、時の流れが違うような錯覚に陥る世界。
日本からは少し距離がありますが、「何もしない」ために訪れたい国ですね。
そして今月号の特集は、ガリレオ・ガリレイです。
今年はガリレオが天体望遠鏡で月を見てからちょうど400年にあたるそうです。
ガリレオをはじめ、コペルニクスやニュートンなど歴史に名を残す現代科学の先駆者たちが現れ始めた当時のヨーロッパでは、科学という概念は成立しておらず、宗教の教え(=聖書)が世界の成り立ち(=宇宙論)までを支配していた時代です。
現代では普遍の事実である、地球の自転や太陽系の存在など新たな説を唱える者たちは宗教の教えに反する異端者として裁判にかけられたこともあります。
ちなみに、ガリレオが地動説を支持したことでかけられた宗教裁判において、判決後に発した有名なフレーズ、「それでも地球は回っている」は本当は言っていないかもしれないそうです。
さて、2009年は天文ファンにとっては大きなイベントがたくさんあります。
ひとつは何といっても7月に起こる今世紀最大の皆既日食でしょう。しかも奄美大島一帯が地球上のベストポジションにあたり、こんなチャンスはめったにありません。(ケリ蔵さんがウラヤマシイ!)
そのほか、土星の輪が消失する(=地球と土星の輪が水平になるので見えなくなる)現象や、木星にある4つのガリレオ衛星の相互食(=衛星同士が姿を隠しあう)も観測できるそうです。
なかなか読み応えのある今月号でした。