このブログに投資に関する内容をいくつか書いてきました。株式投資のような、人生において大して重要でないことを記載したのは、お金の心配をせずに過ごす方法を提案するためです。

株式投資にのめり込んで人生の貴重な時間を費やすことを勧めるためではありません。投資をギャンブルのように捉えて、短期間に売買を繰り返すことはお勧めできません。株価の動向に釘付けになってトレーディングすることは、ギャンブル中毒のようなものであり、精神衛生上、望ましくありません。

 

人生において重要な事は金を儲けることではありません。しかし、自分の好きなこと、やりたい事をするためにはお金が必要です。その資金を稼ぐ一つの手段として、株式投資は有効だと思います。私がお勧めしたいのは、いわゆる、ほったらかし投資です。自分の時間を使って金儲けするのではなく、余裕資金を活用し、投資することで、その資金が勝手にお金を稼いでくれる。という投資が望ましいと考えています。

 

日本の人口構成が高齢化していることで、年金制度や健康保険制度の財政が厳しくなっていると言われます。若い人は自分の老後が心配でしょう。とはいっても年収がそれほど増加しないので、貯蓄を増やすのは簡単ではありません。銀行預金の利子は無いに等しいので、銀行に預けてもお金は増えません。

 

所得格差の拡大も指摘されています。格差はいつの時代でも、どこの国でも見られることで、なくなることはありません。それでも日本経済が力強く拡大している時なら、全員がその恩恵を得られるので、さほど問題視されなかったのでしょう。しかし高度成長期は終わりました。日本がかつてのようなスピードで成長することはないと思います。

 

このように考えると、若者が将来に不安、老後に不安を感じるのは無理ありません。それでも自力で何とかして老後資金を確保しなければなりません。そこで、株式投資です。若者には老人にない物、時間という強い味方があります。30歳の若者なら60歳まで30年という時間があります。株式は短期的には変動するのでマイナス利回りもあります。しかし、時間をかければ資産を増やすことができます。30年あれば、間違いなく資産を大きく増やすことができます。

 

今はイデコのような制度もあります。少しずつ積み立てれば老後資金としてかなりの資産を形成できるでしょう。投資対象として、日本株だけでなく米国株や中国株を選ぶこともできます。日本の成長が鈍化しているとしても、米国や中国の経済は成長しています。指数に連動するETFに投資すれば個別株投資と異なり、会社が倒産するリスクを心配する必要はありません。国の成長に連動してETFも価格が上昇するでしょう。

 

私は未来に対して楽観的です。さまざまな課題はありますが、人類はきっと克服できると思っています。株式マーケットについても楽観しています。今年のマーケットがどうなるかはわかりません。そんなことは誰もわからないでしょう。しかし、現在と30年後を比較すれば、間違いなく30年後の株価指数は現在の株価指数より大きく増大していると思います。

 

私が株式投資などという、自分は何もせずに楽して金儲けをしようなどといった、ある意味不届な事を提案するのは、若者に無理なく老後の資産形成をして欲しいと思うからです。ほったらかし投資ならば貴重な時間を取られることはないし、安心して放置しておくことができますし、また、放置すべきなのです。日々のマーケットの動向に気を取られてはいけません。マーケットが下落しても気にする必要はありません。長い時間をかければ株価指数は確実に上昇していきます。その間、投資のことなど忘れて、自分のやるべき仕事や家族のことなど、もっと重要な事に時間を使うべきです。そのために投資とうまく付き合って欲しいと思います。