Gone with the wind をようやく読み終えた。
読了するのに8ヶ月以上かかってしまった。時間かかりすぎ。
この物語をどのように解釈すればいいのだろう。
スカーレットとレットバトラーの屈折した愛情物語、
一人の男性(アシュリー)をめぐるスカーレットとメラニーの奇妙な女の友情、
南北戦争を機に大きく時代が動くなかで、時代の流れに翻弄されるアトランタの人々、
北側から見た南部の黒人奴隷に対する仕打ちではなく、南側からみた白人の主人と黒人の関係
などなど。
この本が描く南部の地主と黒人奴隷の関係は新鮮だった。
両者の関係は主人と奴隷というより、ワンマン会社の社長と社員の関係に似ている。
確かに南部の地主は黒人を対等の人間とは見ていない。自分たちより劣っていると考えている。しかし、その黒人を迫害するというより、面倒を見てやるという感じが強い。優秀な自分たちが黒人に仕事を与え、彼らに生活の糧をあたえることが自分たちの責務であると思っている。地主は(ペットを愛するように)黒人を愛しており、黒人の仕事ぶりに敬意を払い、仕事の内容を信頼している。
私は、南北戦争によって北軍が黒人奴隷の自由を開放した、と単純に考えていたが、それほど単純なものではなさそうだ。
しかし、この本のメインテーマはそんな社会的問題の考察をすることではない。
内戦によって幸せが約束されていたはずの未来が大きく変わり、時代の波にさらわれそうになりながらもたくましく生きていく心の強い女性。次々と襲い掛かる不幸や精神的苦痛に負けず、前向きに乗り越えて生きていく女性の姿を描きたかったのだと思う。
スカーレットの抱く愛については残念ながらあまり理解できない。自分が男性だからかもしれない。
自分の愛を受け入れてくれず、友達(メラニー)と結婚してしまった男性をいつまでも追い続ける気持ちはよくわからない。そのメラニーとの友情がずっと継続することもなんか信じがたい。女性同士の友情について、男が理解できるものではないのかも。
最後に英語について。
知らない単語が山ほどでてきて、読むのが大変だった。
おまけに長いし。(1000ページ以上ある。)
何とか最後まで読んだが、意味が理解できない箇所が一杯あった。
次はもう少し易しくて、ストーリーがぽんぽん進んでいく本を読もう。