ヘアブラシの老舗 江戸屋
毎日使うヘアブラシですが、お気に入りの物はありますか?私は、英国のブランドG.B.KENTのブラシを気に入って使っていたのですが、あまりに長い間(20年ほど)使ったので、みるも無惨なほどの状態になりました。さすがに買い替え時だろうと思って、新しいブラシを買う事に決めました。
英国ブランドも好きなのですが、次は日本の老舗、伝統工芸品を使ってみようと考えました。日本の文化と伝統工芸を応援したいという気持ちがあり、ヘアブラシを扱っているような老舗の店を調べて日本橋江戸屋という店を見つけました。
この店は日本橋大伝馬町に店舗を構える、創業3百年の会社です。東京で最も古い刷毛とブラシの専門店。江戸時代、将軍吉宗の頃、江戸城の建具等補修などを請け負ったのが始まりとのことでした。現存する店の建物は大正時代に建てられたもので、国の登録有形文化財に指定されています。
先日、日本橋江戸屋の店舗を訪問し、ヘアブラシを購入しました。いくつか試してみて、店舗でしか扱っていないというブラシを買うことにしました。持ち手が黒檀で作られていて、持つと重量感があります。使い古したG.B.KENTのブラシを廃棄し、今は江戸屋のヘアブラシを愛用しています。
バブル崩壊後、日本経済は元気がなく失われた30年などと言われるくらい低成長が続いてきました。今後も中国、インド、といった新興国が台頭し、多くの産業(例えば自動車)でシェアを奪われていくでしょう。そのような状況で、私は日本の文化や工芸の持つ潜在的な成長力に期待しています。日本の伝統工芸は歴史があります。長い時間によって培われてきた技術とストーリーがあります。
歴史というものは、簡単には作れません。最新技術は資本力と人材投入によって入手できるかもしれませんが、創業何百年といった歴史と伝統は金で買うことが出来ません。アメリカがいかに大国で資源、人材、資本力が豊富であっても建国後250年の国に、創業3百年の会社などあろうはずが無い。中国とて、歴史は古いものの、混乱の時期が多かったので、創業3百年といった事業は意外と少ないのではないか、と思います。(多分)
日本は幸にして長い歴史と伝統をもつ事業が数多く継続しています。これが日本の特長であり、新興国には真似できない強みだと考えています。歴史と伝統というストーリーをうまく活用し、これに新しい技術や現代的な流行などをうまく融合すれば、日本の文化、伝統工芸が世界的ブランドとして再興、繁栄する可能性がある。と期待しています。
これまでは西欧の文化やブランドへの憧れが強く、英国製の靴や服など購入、使用してきましたが、これからは日本の製品、特に伝統工芸品に目を向け、積極的に購入、使用したいと思います。日本の文化、工芸を応援し、微力ながら支援するという気持ちを込めて。
