母は健康オタクでした。

テレビの健康になる食品を見ては
買い漁る程のオタクでした。

うっかり忘れた大腸検査
約2年ぶりに受けてみると
再検査要のハガキが届きました。

本人も全く気にせず再検査を受ける。

とりあえず手術してみないと...
とお医者さんの話を聞かされ
親子共々覚悟も無いままに
その日はやってきた。

スマホもイジる所が無い程に
長い手術時間は過ぎていく。

「診察室へどうぞ」と突然の看護師さんの
声に家族皆いそいそと中に入ると
お医者さんの口から出た言葉は

「大腸の癌は全て取り切りましたが
リンパ節に転移し肝臓にも少し影が
見えます。これを取り切るのはほぼ困難。
僕の経験からいけば余命1年。
お母さんを大事にしてあげて下さい」

全く想像してなかった先生の言葉に
過呼吸になりそうな動悸が襲う。

診察室を後にし
集中治療室へ入ると麻酔で眠った母が
横たわっていました。

 看護師さんが数名忙しそうに
室内を駆け回っていました。

迷惑なのは分かってた
でも泣かずにはいられなかった。

続く