どうも Bojitaです。
いかがでしたか?
30bud'sから2nd EP『BUDS TO THE FUTURE』でした。
まだ聴いてない人は是非 上のリンクからお聴き頂ければと思います。
各楽曲の詳細な解説は各記事毎にございますので、そちらを見てから、最後にこの総括のページをお読み頂ければ深く楽しんで頂けると思います。
本項では、EP全体としての総括や今作を通してした私の変化や、今の心境等をまた例のごとく長々と書ければと考えてPCに向かっております。
無論、酒を片手に。片手というかなんなら両手。
そしてフードファイターもドン引きする勢いで酒を口に含んだ私が、血走った目で必死に文章を打ってるところを想像しながら読んでください。
まずは今回の収録曲を、私の印象・偏見だけでめちゃくちゃ最低限の文で表してみます。
#1 NEVra system feat. NEVERLAND 1250
音 濃ッ。速ッ。現代。
私のVerseの尺長ッ。ビートの組み方カッコよ。
なんか強そうな車に乗り出しそう。
色で言うなら黒。
#2 汝 feat. RiO NeLL
収録曲の中なら学級委員系。あくまでこの中なら。
聴きやすい。前向きだね。人に勧めやすいかも。
ライブ難しそう。色で言うならクリーム色。
#3 In vain
いや、普通に難ッ。
BPMに対して体感の速さエグッ。
私のVerseの尺長ッ。なんでこんな構成なん?
聴く哲学。30bud'sを元から好きな人が好きそう。
色で言うなら木目色。
#4 Human king
エモッとか言われそう。爽快感。速ッ。綺麗なドラマ。シャー〇ンキング。聴く時の気分で捉え方変わりそう。色で言うなら水色時々灰色。
#5 Elsewhere
お洒落。ムードがある。意識高い人とかが聴いてそうとか言われそう。恋多き乙女がこれだけ聴きそう。バーで流れそう。広義的な意味でのラブソング。色で言うなら濃いオレンジ一択。
#6 眾
トラックがもはや映画。人類賛歌。30bud'sがいかにもやりそうな構成。ハマる人にハマったらリピートしそう。綺麗。色で言うなら街の色。
各曲の詳細記事に比べたら1/1000くらいの文字数ですし、めちゃくちゃ適当な言葉で表現したので明日には忘れそうですけど、ザッと思ったことを書きました。
次になんでこんな曲達をチョイスして収録したかとか、製作の経緯いきましょうか。
これは『Elsewhere』の項で触れておりますが、元々Elsewhereは前作『Beat make sapience』のレコーディングが終わって、1ヶ月も経たずにほぼ完全な状態までして録り終えていました。
そこでD.Bが言った
「この曲、収録したEPの曲よりクオリティ高くないか?」
これですね。きっかけというか今作の練り込み方が凄まじくなってしまったのは。
ここに基準を敷いて、それ以降を塗り替えるくらいの力があるレベルの曲だけを採用していった感じですかね。
だからといってElsewhereが1番この中で低い水準かというと全然そうではないですし、どれもこれもジャンルが違うのでそもそも争わせるものではないです。
その後、Elsewhereだけシングルで出すかどうかと思案してる内に楽曲の素体となるものが段々出揃って、じゃあいっそ次のEPに収録するか〜 という流れ。
音と言葉へのこだわりが今回は半端じゃないくらい強く、前作より更に何個か上のステージで作られました。
トラックそのものの製作に時間は掛かりましたがそのクオリティに安心をしていたため、私の気持ちは軽く、楽しかったです。
が、D.BのPCはありとあらゆるソフトを入れすぎて魔改造されまくった結果、もはや処理が出来なくなる可能性も示唆されています。
それくらい時間もお金も投入してクオリティを上げることに尽力しました。
今作の売上でPC買え。そうだ、そうしよう。
そして『Elsewhere』以降、各曲のワンループずつ候補が1ヶ月置きくらいに送られてきて、それをやりながら取捨選択していった感じです。
ちなみに『NEVra system』も完成はかなり早くて、トラックのデモ段階はElsewhereのレコーディングのときにはもう出来てたと思います。
私は何をどうしたいとか聞く前に、スタジオでD.Bが勝手に流し出して「ん?こんなジャンルやるの?」って感じだったので意外でしたし。
D.Bは頭がおかしいので、おそらくもうその頃から今作の全体的な構想をある程度 描いていたんだと思います。
大体期間中も過不足なく「あー、おそらくこれをEPに入れるんだなー」と思うトラックの原型が私に流れてきたわけですから。
『In vain』『眾』『汝』はほぼ「ここになんか入れてくれる?」って感じでVerseだけもらって「できるよ、すぐに2 Verse分書いて送る」って感じで各曲3時間くらいで音源に近い状態で送り返すみたいなことをやってました。
なので彼はだいぶキツかったんじゃないですかね(笑)
正直、私の作詞の時間はもうフリースタイルか?それ。ってくらいの速度だと自負しています。
歌い込んで自分のものにするまでも多分相当速い方だと思います。
トラックが来た瞬間から既に筆を取って詰め込んで練習を始めますので、彼がトラックを私に渡せる段階にして送ってきて、一息ついてる間にもう大体打ち返し終わってます。
私も原型を送ってさえいれば、そんなかんじでGOと返されたら後は練り込むだけなので、速く返すことそのものがクオリティを上げることに繋がるんだと思います。
歌詞を書く時だけではなく、そもそも文章を書くのが好きなので常に思考の整理として宛先のない思いをPCやスマートフォンで書いてます。
曲はそこから着想を得たり、トラックから想起させられる印象を、より私の考えに嘘がないような言葉で表すという流れです。
リリックの全てが私が常々考えているようなことなので。
しかし、常に書いているものの中で純度の高いものはSNS等インターネットの樹海にバラ撒いて迂闊に消費したくはないので、私達の心身そのものの部分は曲に閉じ込めようというところであります。
その3曲はほぼ並行してトラックを任せていて、ほぼ同時にした完成もやはりレコーディング2週間前でした。
その期間に私がHuman kingの原案をD.Bに逆に送って、空いた時間に作り直してもらうようにお願いしていたようなかんじで。
考えたらD.Bにめちゃくちゃな負担の掛け方で草。
でも、もうこれだけは言わせてください。
大マジのマジなんですけど、もう私の作曲技術ではD.Bに何一つ勝てる要素がないので 私が作曲編曲までしたところで、D.Bが作った曲が入ったアルバム等には一緒に収録出来ないです。
あまりにも差が開きすぎました。本当に。
つまり私がこのユニットでトラックを作る意味がないのです。デモとか原案くらいしか。
そもそも今の私がD.Bの作曲以外で何か言葉を発したいと全く思わないので。これはもう宗教じみてますけど、それくらい私が活きるのはここだけです。
盲信は毒にもなりますが、私には少なくとも薬に近い何かです。
そう思うくらい作曲においては実力の差を自覚してます。
元々私が何も知らないD.Bに鍵盤の使い方と、作曲をする上で何から打ち込むか等を教えてたはずが……
もうそれが彼が30bud'sやBMS crewの頭領である理由ですね。
圧倒的なセンスです。負けを認めるのも男の生き様です。
上手い奴が上手いとこをやれば良い。
これに尽きます。
現に私は鼻で笑われるレベルの音痴で、カラオケなんか以ての外ですが、この世の曲で今のところD.Bの曲だけは歌えます。
というか30bud'sの曲だけはこの世で1番上手い男。
それが私です。
どうだこの称号は。
前作『Beat make sapience』の解説でも何度か書きましたが、Deva Brendという男がやってることは作曲 編曲 ジャケット製作 レコーディング ミックスダウン マスタリング マーケティング 媒体との契約 曲によっては作詞 歌うことまで、というか全てのことに携わってますのでね。
私以上にとっくに人間を捨ててミュージックマシーンになってます。
先程書いた宗教じみたとかではなく、30bud'sを筆頭にBeat make sapience一派はもはやDeva Brendの示す教典のもとに動く1つの生命体です。
D.Bがしないと言えばしない、すると言えばする
ダサいと言われればダサい、こんなかんじです。
意見を呈することはあっても逆らうことは即ち崩壊であります。
一種の宗教観で取り組み続けているので、外部のアーティストとも触れ合うこともほとんどなく孤高の感性を頼りに音楽の大海を彷徨っているのですね。
で、まぁそんなこんなで曲の全てがレコーディング2週間前に出揃ってから、全てまとめて録ったかんじですね。
『Elsewhere』以外の5曲、これらを全部合わせたレコーディングの合計時間。
何時間だと思います?
盛りなしの3時間でした。
凄くないですか?
レコーディングスタジオに入室してから準備して歌って、片付けて出ていくまでで3時間。
つまり今作のほとんどを歌う私はミステイクもなく、ほぼ一発録りに近いレベルでこれらの難曲をやりました。
D.BやRiO NeLLにお願いをした部分も本当に少しありますが、それは私が時間を掛けて出せるものではなく根本的なニュアンスが出ない領域なので、そう判断した箇所は意固地にならずに歌の上手い2人に即お願いして歌ってもらいました。
なぜそんなに速く正確なレコーディングが出来たか?
練習に人生を注いだからです。
こんばんは。
これがPsy 故 J Bojitaです。
どこの誰よりも自分の曲を聴き込んで歌い込むとこうなるのです。
で、神速のレコーディングが終わってからミックスダウン、マスタリング、リリース手続きと順当に進み今日を迎えたわけです。
そして、ミックスダウン/マスタリングという作業についてですが
今回からstudio SWGのボス firasticalさんに
汝、Elsewhere、In vainの3曲を
Musicmanさんに
NEVra system、眾の2曲をお願いしました。
結果、最高のパフォーマンスをお二方は発揮してくれました。
というか、この曲の良さを完全に出来るところまで引き出してくださって感謝は言葉では言い表せません。
一般的な感覚では演者側、製作側が凄いから曲が凄いって認識だと思いますが、実は曲を凄くするのはエンジニアさんの仕事だったりします。
演者側は凄いものを作るのではなく、持ち味を活かす、凄いことをやる、実力をぶつける、ということをするだけであって、いわばそれらの食材を最後に鍋に入れて料理の品として名前をつけて成立させるのはエンジニアさんの手腕にかかってます。
高級食材もチンパンジーには美味しくできませんし、スーパーの食材でもプロが作れば美味しいものになるわけです。
その点で言うと、私達がいかほどの食材だったかはわかりませんが、エンジニアさんも寄り添って頂きながら限りなくイメージに近い曲の完成に尽力してくださいました。
本当にこの方達と御一緒させて頂いて私自身も学びも多い経験になりました。
またお願いしたいなーと思ってます。
そうして数々の方の手助けもありつつ皆々様の前にようやく現れた2nd EP。
内容はどうでしたか?
前作はコンセプトEPとして悠久の時を流れる中での普遍を描いていましたが、今作はなんだろう。
曲毎には私個人のテーマと、楽曲としてのテーマが明確に見えてましたが、全体を通すと考えないと出てきませんね。
なので考えます。
はい、考えました。
気づいたことですが、今作のリリックにはほぼ全て光という言葉や近い表現が入ってますね。
むしろ入っていない曲って、1曲目のNEVraくらいですね。
他は全て何かしらの形で光が差す描写があります。
そして私が大半の作詞をしていますので、これはもうあれかもしれませんね。
この製作期間中私が求めていたのは、酒でも女でも焼肉でも ふかふかのベッドでもなく、光だったのかもしれません。
前作より、よっぽど希望も救いもあるような内容の曲が多いので、何か深層心理が働いてこうなった可能性はあります。
自分ではわからない部分なので、聴いて頂いた人が受け取った感覚が正解だと思います。
それに近い話で、『汝』のHookは私が原型を提出していたものを、D.Bがメロディーを原子まで一旦分解して再構築したようなものですが、リリックは私の案を拝借したと明言しております。
しかし、私は原型の中で「次に差す光を」等は一切書いておりませんでした。
彼もまた似たようなシンパシーを感じて作詞したのかもしれませんし、『汝』というタイトルを付けたD.Bの持つ世界観に近い事がEP全体を通して出来ているのかもしれませんね。
なので私はそれ以降書く曲にはなるべく汝を基準にした世界観で光を意識して作詞はしていました。
だからこそ今作のタイトルは
『BUDS TO THE FUTURE』です。
これはD.Bが付けました。
元々前作を製作する前から「三部作くらいの共通の世界観でEPを作って、そこに収録出来なさそうな曲をシングルとして世に出そう」と話していて、D.Bの中での今作・次回作のタイトル候補もその時に聴いていました。
しかしながら、当初の候補であったタイトルと、実際に揃った6曲の雰囲気はどうしても合っているとは思えず、そのタイトルである必要性を感じなかったというところで、更に熟考した上で結論が出ない日々が流れました。
そして決まったのは別のタイミングでした。
D.B、RiO NeLL、私の3人で
夜の公園で酒を飲みながらレコーディング直前に練習しているときです。
D.Bが「バッヅトゥザフューチャーwwwやばくね?wwwバック・トゥ・ザ・フューチャーみたいでwww」
とか言ってきたのがなんかピンと来て今作はそれでいくということになりました。
意味は、30bud'sとして未来へ っていう部分と
未来への種子っていう部分がありますが、
どちらでも大丈夫です。
光の差す未来へ進む、間違いなく希望のあるタイトルです。
ジャケットはバック・トゥ・ザ・フューチャーをオマージュして、デロリアンに乗った猿がどこかへ向かうといったもの。
デザインは私が作って、文字入れはRiO NeLLに任せました。
広告用トレイラームービーもRiO NeLLが作りました。
リリース告知のティザーはD.Bが。
そしてジャケットと、こういう解説等は私がしています。
映像からジャケットデザインも、マーケティングも作詞作曲も、ライナーノーツも自前です。
やばいですよね。
音楽以外のことも私達でやらなければならないですが、それも楽しいです。
もし音楽や他の何かをしたい人がいたらどんどん私達3人の誰かに声を掛けてください。
何がしたいかもわからないけど、何かを一緒にやりたいって人もとりあえずお話してみましょう。
面白いことをやりましょう。
今後も音楽以外にも様々なことを私達でやっていくつもりなので、人はどんな形であってもいて頂けると助かりますし幅が広がります。
というわけで、そんなかんじの私達が産み出した2nd EPでした。
また次回作でお会いしましょう。
それでは。