仕事は一人では完結しません。
さまざまな人の協力があって初めて成り立つもの。
特に部下や後輩、あるいは派遣社員の協力を
仰ぐケースは多いと思います。
そこで重要となるのが、仕事の頼み方。
高圧的態度は論外ですが、
言い方一つでいわれた側のモチベーションは大きく変化します。
同じ頼むなら、
モチベーション高く仕事をしてもらう方が
互いに気持ちよく取り組めるはず。
以下、「これはどうかな~」
というパターンを記したく思います。
それが追加仕事のお願いの仕方。
なにかに取り組んで欲しい時、
それが部下や後輩など、自分より下の立場の人であっても、
「これやってもらえる?」という感じでお願いすると思います。
仕事ですから、
相手も「分かりました」と応じるのが普通。
「終わりました」と報告されれば、
告げられた方は「ありがとう」と
礼を述べるのが一般的でしょう。
ところが、中には、追加仕事が発生することがあります。
部下・後輩などが「朝、いわれた仕事、終わりました」と報告した途端、
「あ、それね、部長からの指示追加が出たんだ。
○○もやってくれる?」
といった感じで言葉を返してしまうこと、ありませんか。
いった本人からすれば、
「元は部長指示だし、仕事だから」
と決して悪気があるわけではありません。
でも、これ、いわれた部下や後輩からすると、
思いっきりモチベーションが下がる可能性もあるんです。
なぜなら、元々の仕事を依頼した本人から、
感謝の言葉がないから。
「仕事だから」といってしまえばそれまでですが、
職場の良好なコミュニケーションは
雰囲気を和やかにし、チームとしての一体感を高めます。
メンバーのモチベーションが下がっては、
仕事の質が低下する可能性も否定できません。
では、どうすればいいか。
追加の仕事をお願いする際も、
まずはお礼を述べ、その後に頼みごとをする、たったそれだけ。
「朝、いわれた仕事、終わりました」
「ずいぶん速いな!ありがとう。
ところで、部長からの指示追加が出たんだ。
申し訳ないけど、○○もやってくれるかな?」
こういわれたら、
いわれた部下や後輩も気持ちよく
仕事に取り組めると思いませんか。
たった5文字の『ありがとう』で
良好なコミュニケーションが図れるなら
これほど安いものはないと思いますが、いかがでしょう。