完全に甘かった。

想像のはるか上やった。

社長が2階からすべて見られてるようなものと言っていた意味がわかった。

ワサキさんの話しを聞いたときそう感じた。

私の中で医者というのは、医療という知識に特化している一専門家のようにとらえていた。

そのため、視野は狭くなりがちで、医療という世界だけを見ているのだと思っていた。

しかしわさきさんの話しを聞く限り、完全に経営者だった。

市場の動き、流れをグローバルに捉え、その中で自分は医療にどう貢献し、患者に何を与えるのか。
さらに現場では自分の技術を磨き患者の命を救うための判断を常に求められる。

その人の命を左右する判断を下すにはそれを裏付けるだけの膨大な知識と経験をもたねばならない。

そして次々来る患者をひとりでも多く救うため、無駄のない的確な答えを正確に患者に伝えるコミュニケーション能力が求められる。

そんなことにも自分は気づけていなかった。


人の命を救うために自分の命を削っているのだ。

「お医者様」と呼ばれてしかるべきだろうと感じる。

その人たちに尊厳されるレベルにならなければとてもパートナーとして認めてもらえない。

最低でも先生の医療にたいする知識の専門性とそれにかける覚悟と同等の専門性と覚悟をもたねばならない。

自分はまだまだ足元にも及ばないと感じた。
答えは、No。
全くだ。

とても素晴らしい人間性をお持ちの院長だったので、
物足りなさなどは一切面には出されない。


それだけに心が痛いほど申し訳ないし情けない。
力不足を痛切に感じました。

僕たちに必要なのはインプットする力でもアウトプットする力でもなく、
それらを超えた所にある、判断する力と決断する力だと再認識しました。

それには、部分的に理解しているだけではいけないし、
もちろん表面的に知っているだけでも足りない。


院長は話し相手を求めているのではなく、
最適解を導き出してくれる相手を求めているのだ。



もう一度、足りないものの洗い出しと、そのゴール設定と、実行するための時間設定をし直さなければならない。